戦国時代の名場面を感じる秋季特別展
岐阜県は、日本の戦国時代における歴史的な舞台として知られています。織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった著名な武将たちが活躍したこの地は、観光名所としても大きな人気を誇っています。その中でも、2020年にオープンした「岐阜関ケ原古戦場記念館」は、戦国時代の実像へと迫る体験ができる貴重なスポットです。
秋季特別展「関ケ原―よみがえる天下分け目の戦い―」
2024年10月8日から11月24日まで開催される秋季特別展では、当時の書状や武器、屏風など、さまざまな資料を通して「関ケ原の戦い」の実像を掘り下げます。
特に注目される展示物は、国指定重要文化財に指定されている「小早川秀秋像」です。若干15歳で1万5,000の兵を指揮し、その采配で戦況に大きな影響を与えた秀秋は、戦国時代の一大事件を担った人物です。また、初公開となる「鉄黒漆塗横板矧二枚胴具足」「宇喜多秀家血判起請文」なども展示され、当時の武将たちの思いを直接感じることができる内容が盛りだくさんです。
記念館の特徴
1. 迫力のある演出
記念館に入ると、まず目に入るのは「グラウンド・ビジョン」や「シアター」です。これらの施設では、合戦当日の臨場感を再現した映像体験が可能で、訪れた人々はまるで戦場にいるかのような気分を味わえます。
2. 触れて楽しむ歴史
展示室に並ぶ実物資料や、体験コーナーでは、実際に武器に触れたり、戦国武将になりきっての写真撮影ができるなど、参加型の体験が用意されています。特に人気のデジタルアート「関ヶ原群像図屏風」は、2024年3月から展示予定で、観覧者に新たな感動を提供します。
3. 展望室での絶景
5階の展望室からは、関ケ原の歴史的な景観を一望することができ、戦いの記憶と共に今の景色を重ね合わせることができます。360度の眺めを楽しみながら、当時の武将が見た景色を想像してみてはいかがでしょうか。
歴史スポット巡り
記念館を訪れた後は、実際に関ケ原の古戦場を巡るウォーキングコースもおすすめです。武将たちの陣地や戦渦が広がった場所を巡ることで、戦国時代に思いを馳せつつ、自らの足で歴史を感じることができます。最新技術を駆使した展示や体験に加え、実際に見て、歩いて体感できることもこの地の魅力です。
来館案内
- - 住所: 岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原894-55
- - 電話: 0584-47-6070
- - 開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- - 休館日: 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、12/29~1/3
- - アクセス: JR東海道本線関ヶ原駅より徒歩10分
歴史を学び、感じることができる岐阜関ケ原古戦場記念館。是非この秋、訪れてみてはいかがでしょうか。