3Dモデル検索で成長するPhysna社、5600万ドルを調達し新機能を発表

3Dモデル検索の革新者、Physna社の成長



オハイオ州に本社を置くPhysna, Inc.は、3Dモデル検索技術のリーダーとしての地位を確立し、最新の資金調達を通じてさらなる成長を遂げています。最近、同社は5600万ドルの資金調達を行い、これによって累計調達金額は8600万ドルを超えることになりました。この調達には、Google Ventures(GV)やSequoia Capitalといった著名な投資家が参加しており、Tiger Globalがリード投資家として名を連ねています。

Physnaは、主に幾何学的なディープラーニング技術により、ユーザーが数百万の3Dモデルを検索、保存、共有できるサービス「Thangs」を運営しています。このプラットフォームは、様々なファイル形式や種別に対応しており、特に3Dプリンティングや機械設計のデータを扱うエンジニアたちにとって不可欠なツールとなっています。現在、Thangsは25万人の登録ユーザーを持ち、250万以上の3Dモデルが登録されており、特に過去6週で100万のモデルが追加されたことが注目されています。

新たな機能「Instant AR」とは



資金調達に加え、Physna社は新機能「Instant AR」の導入を発表しました。この機能を利用すれば、Thangsのユーザーは3Dモデルを瞬時にAR形式に変換し、自身のスマートフォンカメラを通じてリアルな環境にそれを配置することができます。特にこの機能は、特別なハードウェアやアプリを必要とせず、AndroidとiOSのブラウザから利用することが可能です。この新機能は、全てのThangsユーザーに提供されているため、すぐに利用を開始できます。

CEOのポール・パワーズ氏は、「Thangsは私たちの成長において重要な役割を果たしています。私たちのミッションは物理的な世界のインデックスを作成することであり、このプラットフォームは数百万のエンジニアやデザイナーを結びつけ、空間コンピューティングの発展に寄与します。」と語ります。実際、Physnaのテクノロジーは、企業のエンジニアリング、設計、調達のプロセスを大幅に効率化できる可能性を秘めています。

エンジニアやデザイナーへの影響



Physnaの研究開発によって、エンジニアはアセンブリーに含まれる部品やその代替部品の情報を迅速に検索することができます。さらに、調達マネージャーは、必要な部品の写真を使用して、どの部品がどこにあるのかを即座に把握することが可能です。これにより、重複購入を避けたり、効率的に資源を活用したりすることができるのです。

Tiger Globalのパートナー、ジョン・カーティウス氏は、「Physnaの技術により、企業はこれまで解決できなかった複雑な問題に立ち向かい、多大な経済的効果を享受することが可能になります。この分野のパイオニアとしての彼らの役割は非常に重要です。」とも述べています。

Physna社は、2016年に設立され、「コンピューターが3Dで理解できるようにする」ことを目指しています。これにより、実世界のオブジェクトの物理的特性を深く理解し、デジタル世界とのギャップを埋めるソフトウェアを提供しています。また、日本市場ではSOLIZE株式会社が唯一の総代理店として、PhysnaおよびThangsの国内企業導入を支援しています。

今後のPhysna社の動向が非常に楽しみです。

会社情報

会社名
Physna, Inc.
住所
Cincinnati, OH30 W 3rd St Floor 5
電話番号

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