池袋本町にシェアハウス「Simple Share 180°」が誕生！空き家問題に新たな解決策

池袋本町で築古物件が新たな活力を授かる

株式会社ジェクトワンが手掛ける空き家再生プロジェクト「アキサポ」によって、東京都豊島区池袋本町に位置する約69年の歴史を持つ物件がシェアハウス「Simple Share 180° 池袋北」として生まれ変わりました。このプロジェクトは、地域の魅力を再発見し、空き家問題を解決する一環として注目されています。

本物件は、1955年に竣工した2階建ての木造物件です。以前はシェアハウスとして運営されていたものの、前の事業者の撤退以降、約4年間にわたりそのままの状態で放置されていました。所有者は横浜に住む方で、物件の維持管理に悩みを抱えていました。特に庭の手入れや虫の発生など、定期的に訪れることができないため深刻な問題となっていました。家族が代々受け継いできた土地でもあり、売却よりも活用したいという希望があったため、興味を持ったのが「アキサポ」でした。

単なる再生ではなく地域への貢献

この物件を調査したところ、池袋駅から徒歩圏内にあり、周囲には商業施設も豊富です。また、もともと個室が多い間取りがシェアハウスとしての再利用を後押ししました。プロジェクトは、名古屋を拠点とする株式会社シェア180が運営を担当し、効果的な連携を取りながら進められました。

「アキサポ」では外装工事やライフラインに関する調査を行い、必要な補修を実施。所有者の手間を省く形で、庭の草木の手入れなども行っています。その後、内装工事についてはシェア180が自ら費用を負担して進め、2025年7月に「Simple Share 180° 池袋北」としてオープン予定です。

このシェアハウスは、月額4万円台からというリーズナブルな家賃を実現しています。これは通常の賃貸物件では難しい価格ですが、「アキサポ」の助けを借りたことで、自己負担を減らしながらも質の高い居住空間が提供されることが可能となったのです。

空き家活用で地域づくりを支援

シェアハウス「Simple Share 180° 池袋北」への期待が高まる中、運営責任者は「空き家の再活用は地域コミュニティにも貢献する」とし、社会課題の解決に取り組む意義を強調しています。彼らは「ストックの再活用による持続可能な社会の実現」を目指し、社会に価値をもたらすシェアハウスの運営に自信を持って進めています。