上田義彦個展「Beside Time」光に宿る記憶が描く風景の美

上田義彦個展「Beside Time光に宿る記憶」開催のお知らせ

2025年8月21日から、東京のOFS GALLERYにて写真家・上田義彦による新たな個展が開かれます。この展示は「Beside Time光に宿る記憶」というテーマのもと、上田氏が活用するポラロイドカメラで作成された作品のみで構成される初の試みです。

展示の背景

この個展は、神奈川県立近代美術館葉山で同時期に行われる回顧展を受けて企画されました。上田氏は、葉山に居を構えて27年の間に育んできた光の記憶を、ポラロイドカメラで切り取ることで、この特別な展示を実現しました。葉山の自然光や日常の風景がどのように彼の作品に影響を与えたのか、来場者にも感じてもらえることを期待しています。

ポラロイド作品の魅力

「Beside Time光に宿る記憶」の展示では、上田氏が3年前から継続的に捉えてきた日常の光景が並びます。彼の手によって、静かに時間が流れる様子が1枚の写真に纏わりついています。シャッターを切ってから5分後に立ち上がる像は、見慣れた光景を、過去の思い出やストーリーとして写し出し、まるで時間が重なっているかのようです。

上田義彦氏の経歴

上田義彦氏は、1957年兵庫県に生まれ、長年にわたって写真界に身を投じてきました。1979年には大阪写真専門学校を卒業し、数々の著名な写真家のもとで技術を磨いた後、1982年に独立。以来、多くの賞を受賞し続けています。代表作には、「QUINAULT」や「at Home」、「Materia」などがあり、彼の作品は常に新しい視点での表現を追求しています。