富良野市で家庭系使用済紙おむつの分別処理実証試験開始!
栗田工業株式会社(以下、クリタ)は、北海道富良野市と連携し、家庭から回収した使用済紙おむつの分別処理と再資源化に向けた実証試験を実施することを発表しました。この試験では、クリタが開発した使用済紙おむつ分別処理装置「クリタサムズシステム®」が活用されます。
富良野市は、「燃やさない・埋めない」を基本理念とし、資源循環と環境負荷低減を推進しています。2017年度から、事業系衛生用品ごみとして回収された使用済紙おむつの一部を資源化処理や固形燃料化処理しており、今後も高齢化社会を見据え、さらなる焼却処分量の削減と再資源化に取り組んでいます。
「クリタサムズシステム®」は、使用済紙おむつを殺菌・洗浄・分解し、ビニール袋などのプラスチック類とパルプ類に分別処理する装置です。このシステムによって、使用済紙おむつの焼却処分量や焼却に伴うエネルギー使用量、CO2排出量の削減に貢献することが期待されています。さらに、分別処理されたプラスチック類やパルプ類は、再生プラスチックや再生パルプとして再資源化されます。
今回の実証試験は、7月上旬から10月末までの期間、北清ふらの株式会社の協力のもと実施されます。北清ふらの株式会社は、富良野市における一般廃棄物収集運搬・処理業等の許可業者です。
クリタグループは、この実証試験を通じて、「クリタサムズシステム®」による使用済紙おむつの再資源化を推進し、限りある資源の有効活用、廃棄物焼却量の削減、リサイクル率の向上、CO2排出量の削減に貢献することで、循環型経済社会構築と脱炭素社会実現を目指しています。
「クリタサムズシステム®」とは?
「クリタサムズシステム®」は、クリタが2023年11月から事業展開している、使用済紙おむつを分別処理する装置です。このシステムは、使用済紙おむつを殺菌・洗浄・分解することで、ビニール袋などのプラスチック類とパルプ類を分離します。分離されたプラスチック類は再生プラスチックとして、パルプ類は再生パルプとして再利用され、資源の循環に貢献します。
実証試験の概要
期間: 2024年7月上旬~10月末
場所: 富良野市
協力: 北清ふらの株式会社
内容: 家庭系使用済紙おむつを「クリタサムズシステム®」で分別処理
クリタグループの取り組み
クリタグループは、廃棄物処理業者や地方自治体と連携し、「クリタサムズシステム®」による使用済紙おむつの再資源化を推進しています。この取り組みを通して、資源循環型社会の構築と環境負荷の低減に貢献していきます。
今後の展望
クリタグループは、今回の実証試験を通して得られた知見を活かし、「クリタサムズシステム®」の更なる開発を進めていきます。また、より多くの地域で、使用済紙おむつの分別処理と再資源化を推進することで、持続可能な社会の実現を目指していきます。