白神山地フォーラム
2018-12-12 08:00:01
自然の美しさを次世代に伝える白神山地フォーラムの開催
世界自然遺産登録25周年フォーラムの開催
青森県西目屋村で開催された「次世代に伝えたい白神山地の魅力フォーラム」では、世界自然遺産の登録25周年を祝う特別なイベントが行われました。このフォーラムでは、自然環境の重要性を再認識し、次世代にその魅力を伝えるための議論が交わされました。
スペシャルゲストとして登場したのは、冒険家である南谷真鈴さん。彼女は「エクスプローラーズ・グランドスラム」を達成した世界最年少の記録保持者です。南谷さんは、7大陸の最高峰登頂と北極・南極点到達という偉業を20歳で達成しました。彼女の経験や感動を語るトークショーは、多くの参加者に響く内容でした。
自然との一体感
南谷さんは「世界の山々が私に教えてくれたこと」というテーマで話し、登山を通じて自然の一部であると感じる瞬間やそれがどのように心に影響を与えるかをシェアしました。「登山はまるで瞑想のようです」と彼女は言い、自然と向き合うことで得られる感覚の素晴らしさを表現しました。
また、白神山地に広がるブナ林についても触れました。この地域は1万年以上にわたり人の手が加えられていない生態系が保たれており、その美しい環境に感銘を受けた南谷さんは、自然の美しさを守る重要性を強調しました。「美しいものはもっと美しく、守るべきものはしっかりと守ることが、私たちの世代に課せられた使命です」と、参加者に向けて力強く呼びかけました。
パネルディスカッション
イベントの中心として行われた「白神の今、そして未来」と題したパネルディスカッションでは、弘前大学の石川幸男教授がコーディネーターを務めました。三人の専門家が白神山地の現在の状況、自然と人との共生の歴史、さらには観光を通じた地域の活性化について意見を交わしました。
参加者からは、「白神山地のブナ林は、手つかずの自然を体験できる貴重な場所です。特に天狗岳や白神岳の美しい景色をぜひ見てみたい!」との声が寄せられました。南谷さんも「青池に行ってみたいです」と、具体的な訪問地についての興味を語りました。
未来へ向けて
このフォーラムは、単に白神山地の魅力を語るだけでなく、その自然をいかに次世代に受け継いでいくかという課題についても深い議論を促しました。自然環境を守るためのアクションを起こす重要性を共有し、参加者一人一人が自然とのつながりを再考する機会となったのです。
このようなイベントは、自然環境を愛し、それを未来へとつなげていくための新しい一歩になったと言えるでしょう。白神山地が持つ固有の美しさとその保護の重要性を再認識する機会となったこのフォーラムは、多くの人々にインスピレーションを与えました。
会社情報
- 会社名
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青森県環境生活部自然保護課
- 住所
- 青森県青森市長島1-1-1
- 電話番号
-
017-734-9257