高知県四万十町の「じゆうく。」卒業生インターン制度の意義
高知県四万十町に位置する町営塾「じゆうく。」は、地域の教育環境を支えるために新しい取り組みを始めました。進学などで町を離れた卒業生を有給で雇用する「卒業生インターン」を、初めて導入し、8月上旬から9月上旬までの約1ヶ月間にわたって実施しています。この制度に参加したのは県外の大学や専門学校で学ぶ卒業生2名で、彼らは自らが受けた教育を通じて得た経験を生かし、中高生の学習支援を行っています。
教育への情熱を再燃させるインターンの意義
この取り組みは単なる職業体験にとどまらず、卒業生が自らの成長を実感し、市内中高生の学びを支える重要な役割を果たすことにつながります。「じゆうく。」は2016年11月に設立され、町内の生徒に対する学習支援や進路指導を行うことを目的とした教育機関です。しかし、より多くの学生に教育の意義を伝えたく、多くの卒業生に参加してもらいたいという声が増えていました。
特に、地域では若者の流出が社会問題となっており、町営塾は地域に愛着を持ってもらい、卒業後も関わり続けられる仕組みの構築を目指しています。今回の「卒業生インターン」制度は、彼らのニーズを反映したものとしてスタートしました。
成長を促進する学びの場
インターン生は中高生の進路相談や地域行事への参加を通じて、「どう生徒に情報を伝えれば、彼らが自ら考え、行動するようになるのか」という命題に向き合っています。現役の学生として過ごした時間からは見えなかった教育支援側の視点を持ち、彼らは社会人としての責任感や主体性を獲得しています。振り返りミーティングでは、「スタッフとしての難しさを実感した」という意見や、「自分たちの役割が重要であることを理解した」という感想が聞かれ、確かな成長へとつながっています。
自己実現に向けた支援を行うことにより、自らを見つめ直す機会や、将来の進路を明確にする手助けを得るという相乗効果が生まれています。年齢の近い先輩との関わりが、中高生たちにとって具体的なキャリアを考える契機になるのです。
地域との新しい関係性
このインターン制度のユニークな点は、ボランティア活動ではなく、有給の「仕事」として地域に関与できることです。地域社会との新たな関係を築くことで、今後も自立的な担い手として関わり続けることが可能になります。このような取り組みは、教育を通じて地域の持続可能性を高めるための重要な一歩です。
FoundingBaseは引き続き、「じゆうく。」を通じて、地域の子どもたちが夢や可能性を持つ教育環境を整えていくとともに、地域の人々が持続的に育ち合う社会の実現に貢献していきます。
町営塾「じゆうく。」とは?
「じゆうく。」は高知県四万十町の中学や高校の学生を対象にした塾で、学習支援や地域外での挑戦機会、進路実現の支援を行っています。2026年度には町内高校生の約40%に当たる53名、中学生の約20%に当たる60名が通う予定です。彼らが希望する進路を実現するための多様なサポートが提供されています。
位置情報は高岡郡四万十町榊山町3-7、農村環境改善センター内で、営業時間は平日の16:30から20:30まで、電話番号は050-5482-3339です。詳しい情報は公式ウェブサイトでご確認ください。
町営塾「じゆうく。」は、新たな人材の育成と地域社会の発展を目指し、今後もさまざまな取り組みを展開していきます。