多様化する働き方を知る！次世代キャリア研究所がビジネス人格を分類

ビジネス人格の新たな理解

働き方がますます多様化する現代、Z世代の若者たちは「調和型」としての価値観を重視し、一方で中年層は「戦略型」や「挑戦型」としての傾向が見られています。このような背景のもと、シンクタンク「次世代キャリア研究所」が実施した調査結果が発表されました。

YOUTRUSTが運営するこの研究所では、働く人々の価値観や行動傾向を「ビジネス人格」として4つの分類、16タイプにまとめました。調査に参加したのは1,600名の社会人で、20問の設問を通じてそれぞれの働き方の特徴を明らかにしました。

調査の背景と目的

近年、終身雇用の終焉、副業の普及、そしてキャリアの選択肢の広がりが注目されています。特に、20〜30代の若者層は「自分に合った働き方を見つけること」が難しいと感じているといいます。企業側も、単一の人材像ではなく、各自の強みや価値観に基づいたマネジメントやチーム設計が求められています。そのため、自身の働き方の理解を促すフレームワークとして「ビジネス人格」が提案されました。

ビジネス人格診断の概要

本調査では、ビジネスパーソンの働き方を以下の4つの志向軸から分類しました：
1. Manager（マネージャー志向） vs. Player（プレイヤー志向）
2. Quest（自己実現） vs. Reward（他者貢献）
3. Value（やりがい） vs. Terms（環境条件）
4. Challenge（理想主義） vs. Safety（現実主義）

それぞれの志向軸の組み合わせによって、16のビジネスタイプが形成されています。たとえば「挑戦型」は成長を求めて難易度の高い課題に挑むスタイルを持ち、「戦略型」は合理性を重視して短期的な成果をあげることに重点を置きます。

調査結果の分析

1. 全体分布：調査参加者の属性を分析したところ、「調和型」が最も多く、34.7%を占めました。次いで「戦略型」、そして「挑戦型」が続き、一番少ないのが「職人型」となりました。

2. 世代別分析：Z世代は、思っている以上に「調和型」が多く、ミドル層は「戦略」「挑戦」の志向を強めていることが確認されました。この結果は、世代ごとに異なる働き方の重要性を示しています。

3. 年収別分析：高年収帯では推進役の「挑戦型」や「戦略型」が多く見られる一方で、安定した業務遂行を志向する「調和型」または「職人型」も存在しています。このことは、年収の高低によって人格タイプに寄与する役割が異なることを示唆しています。

ビジネス人格診断の重要性

「ビジネス人格診断」は、自分の働き方のクセを知り、全体における役割や環境とのフィット感を理解する手助けをします。現代の職場では、個々が異なる基準で働いているという認識を持つことが重要であり、相互理解を得ることで、より強固なチームづくりが促進されるでしょう。

この調査および診断ツールが、キャリア開発における新たな参考となり、自己成長の加速に寄与することが期待されます。