EV充電最適化の実証実験
2024-08-13 17:10:16

株式会社電力シェアリングが実施したEV充電を最適化する「デコ活」ナッジ実証実験の成果

EV充電最適化の取り組み



日本が2050年までにカーボンニュートラルを目指す中、環境省は新たな国民運動「デコ活」を立ち上げました。この運動は、二酸化炭素排出量の削減に向けた国民自発的な取り組みを促進することを目的としています。株式会社電力シェアリングは、この「デコ活」の一環として、ENECHANGE株式会社と協力し、EV(電気自動車)充電の最適化を目的とした大規模なナッジ実証実験を実施しました。

「デコ活」とは



「デコ活」とは、「脱炭素」(decarbonization)を意味する「DE」とエコロジーを含む「Eco」の組み合わせからなる言葉です。環境に優しい生活スタイルの実現を目指し、国民全体で二酸化炭素排出を減らすことを目的とした活動です。具体的には、再生可能エネルギーの利用促進や、電動車の普及を通じてCO2排出量を減少させることが狙いです。

社会実証実験の背景



日本政府は2035年に電動車の新車販売比率を100%とする目標を掲げており、これを達成するためのEV充電インフラの整備が急務です。その一環として、EV充電器の設置場所やその稼働率、さらには自然エネルギーとの効率的な統合が求められています。しかし、太陽光発電など、再生可能エネルギーは天候に左右されるため、余剰電力の有効利用が課題となっています。

実験の概要



電力シェアリングは、環境省の委託を受け、「ナッジ×デジタルによる脱炭素型ライフスタイル転換促進事業」の一環として、EV充電の昼間の最適化を促進する実証実験を実施しました。この実験には、ENECHANGE株式会社と株式会社サイバー創研も参加し、充電器を利用するアプリユーザーを対象に、大規模なデータ収集と施策の効果を分析しました。実証実験は2023年11月に行われ、様々なナッジを用いて参加者に対して昼充電の促進を行いました。

実験結果



実験の結果、昼間の充電を促進するナッジを受けたグループでは、実施率が58%から90%に増加し、昼シフトの成功が確認されました。これにより、参加者の充電パターンが、CO2排出の少ない晴れた昼間にシフトし、全体の電力消費の最適化につながることが期待されます。結果は今後の本格実証に向けての課題や戦略の検討の材料となります。

今後の展望



2024年度にはさらに実験参加者を増やし、より多くのデータを基にした実証実験を行う予定です。この活動を通じて、日本における持続可能なエネルギー利用とEV充電の環境整備が進むことが期待されています。

まとめ



脱炭素社会の実現には、国民が自ら行動し、持続可能なライフスタイルを選択することが必要です。電力シェアリングが進める「デコ活」は、そのための重要な一歩であり、実証実験による成果は今後の施策に大きな影響を与えることでしょう。今後もさらなる発展と普及が期待されるこの取り組みは、私たちの未来に向けた希望の光となるかもしれません。


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会社情報

会社名
株式会社電力シェアリング
住所
東京都品川区西五反田2-14-13
電話番号

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