宮上小学校のプログラミング体験
2020-12-18 15:46:21
八王子市立宮上小学校でのプログラミング体験教室の様子
開催までの経緯
八王子市立宮上小学校に在籍する6年生の和樹くんと勇我くんが、ロボットの国際大会に出場するために担任教員である横倉圭先生に欠席の申請をしたことが、プログラミング体験教室の発端となりました。横倉先生は、自身の母校である学校の生徒が国際的な舞台で自らの力を試す姿に感動し、校長に協力を求めました。校長は、「欠席ではなく出席扱い」とし、生徒の頑張りを学校全体で支えることに決めました。
その後、保護者とのヒアリングを通じて、参加する子供たちがロボットを制作しながら学ぶSTEM教育の重要性を理解し、教育現場での導入を検討するようになりました。しかし、「STEM教育」や「コンピューターサイエンス」といった専門用語が教育現場での理解を超えていることが課題でした。
そこで、保護者から特別なSTEM教材を使用したプログラミング体験教室を無料で開催できることが判明し、イベントの実現に至りました。新学習指導要領とも合致し、公立学校でも取り入れやすい内容であったため、実施が決定されたのです。
まずは大人で実験
教育現場に新しいプログラムを導入する際には、理解と実践が不可欠です。特にコロナ禍では補習が優先される中、横倉先生は30分の体験教室を設け、全19人の先生方にプログラミング体験をしてもらいました。この実体験を通じて、先生たちは「楽しさを実感できた」「自分たちでも指導できそう」と、高い評価を得ました。
実習の目的
体験教室では、参加者が2〜3人のチームに分かれ、ロボットの組み立てとプログラミングを行いました。主な目的は、ロボットやソフトウェアの使い方を学ばせることではなく、参加者に主体的に課題に取り組む楽しさを体験することでした。制限時間内に与えられた課題を遂行することで、参加者は自然とソーシャルスキルを養うことができました。
プログラミング体験教室の実施
今回の教室には、32名の4年生と5年生の児童が集まり、計12のチームでプロジェクトに挑みました。スケジュールには、プログラミングとミッションの説明、そしてロボット製作が含まれており、短い時間の中で活気に満ちた体験が行われました。遭遇した問題をチームで考え、試行錯誤しながら課題をクリアする姿が印象的でした。
次の一歩
このプログラミング体験教室は、参加した児童たちに多くの学びを提供しました。ロボット製作やプログラミングに対する興味を引き出し、未来の目標に向かうきっかけを与えることができました。YSEは今後もこのような教育機会を提供し、八王子市立宮上小学校で新たなクラブ活動を展開していく予定です。
STEM教育について
和樹くんと勇我くんは、VEXというロボット教材を用いたSTEM教育に夢中になり、ロボット工学の魅力に魅せられています。彼らの体験は、将来の選択肢ともなり得る重要なステップです。教育者たちは、子供たちの創造性やリーダーシップを引き出すために全力を尽くしています。
まとめ
子供たちの運命は、彼らの経験によって大きく影響されます。今回のプログラミング体験教室が、参加者たちにとって新たな道を切り開くきっかけになればと願っています。YSEはこれからも、子供たちが自己解決できる力を育むために活動を続けます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 青少年STEM教育振興会
- 住所
- 東京都港区南青山2-2-15WIN青山531
- 電話番号
-
03-6555-4866