下水道の劣化判定を革新するAI技術
2025年度のインフラメンテナンス賞において、下水道管の劣化判定を自動化するAIモデルがチャレンジ賞を受賞しました。これは、パシフィックコンサルタンツ株式会社、京都市上下水道局、そして株式会社Ristという3者による共同研究による成果です。
受賞の背景
この表彰制度は、インフラメンテナンスに関連するさまざまな優れたプロジェクトを評価し、共有することによって、関係者のインセンティブを向上させることを目的としています。そして、今回の受賞が示す通り、AIによる新たな技術が進化してきています。
受賞タイトルは「AI×スポーツカメラによる新たな下水道管内調査」。受賞理由は、下水道管路調査における様々な課題、特に膨大な調査延長やコストの問題を解決する方法を開発したことにあります。この手法は、高画質の管口カメラ調査とAIを組み合わせることで実現されました。
具体的には、現場で撮影された画像の品質を保証するための「管内画像良否判定ツール」と、劣化度を数値で評価する「管内劣化判定ツール」の二つが開発されています。この二つのツールを活用することで、管路内調査の効率化が図られ、より迅速かつ正確な劣化判定が可能となりました。
共同研究について
パシフィックコンサルタンツ株式会社は、1951年に設立されて以来、国内外のさまざまなインフラ整備やまちづくりにおいて、リーディングカンパニーとしての地位を築いてきました。彼らは、未来をプロデュースし、持続可能な社会を目指して新しい価値を提供するというビジョンを掲げています。
社会インフラサービスの役割
この企業は、都市、建築、鉄道、道路、空港、港湾、河川、上下水道など、幅広い分野において深い関与をしており、インフラの整備や運用に関する計画・設計に関して豊富な経験を持っています。特に、近年ではAI技術の活用が進んでおり、デジタル変革が社会インフラ業界にも広がっています。
今後の展望
今後、このAIシステムが広範に導入されることで、全国の下水道管の維持管理が大幅に改善されることが期待されます。これにより、点検・診断コストの削減が可能になり、インフラの持続可能性が向上するでしょう。さらに、専門的な技術者の負担を軽減し、効率化を図ることで、安心して暮らせる社会の実現に寄与することを目指しています。
この技術が進化すれば、過去のような手動による確認作業に比べて格段にスピーディーかつ正確な診断が可能になるでしょう。また、他のインフラ分野にも応用できる可能性があり、今後の展開に大いに期待が寄せられています。