札幌市でD-Agreeを活用した意見募集開催
北海道札幌市が、AIファシリテーションシステム「D-Agree」を導入し、敬老優待乗車証(敬老パス)の見直しに関する意見をオンラインで募集します。この取り組みは、住民の意見を幅広く集めることを目的としています。
D-Agreeとは?
D-Agreeは、AGREEBIT株式会社が提供する、AIによって意見集約や議論の合意形成を支援するSaaSサービスです。開発者は京都大学の伊藤孝行教授で、近年注目を集める技術を駆使し、リアルタイムで議論を進めます。これにより、短期間で多くの意見を集めたり、意見内容を構造化して分析することが可能です。
AIの能力によって、議論の炎上を防ぎつつ、集められた意見はAIにより整理され、分析や要約も行われます。この仕組みにより、住民の負担を軽減しながら、より深い理解と合意が生まれることが期待されています。
意見募集の詳細
意見募集期間は2023年11月1日から11月18日までです。興味のある方は、公式サイトにて事前登録を行い、ダイレクトに意見を投稿することができます。参加方法は以下の通りです。
1.
こちらのリンクからメールアドレスを登録し、ログインします。
2. D-Agreeの札幌市ページで、敬老パス見直しに関する説明動画を視聴します。
3. 意見を入力し、投稿します。
寄せられた意見は、11月30日に行われる「市民と市長の対話事業」において公表される予定です。この取り組みにより、住民の声がしっかりと反映される政策形成が期待されます。
D-Agreeを活用した自治体の例
D-Agreeは、すでに愛知県名古屋市、春日井市、他の地域でも活用されており、今後も新たな自治体での導入が見込まれています。AIによる意見集約のメリットは、多様な意見を自然に結びつけ、効果的な政策提案を生み出す点にあります。
AGREEBIT株式会社の展望
AGREEBIT株式会社は、国立大学法人京都大学・名古屋工業大学から始まったスタートアップで、AI技術を用いて人材教育や地域課題の解決に取り組んでいます。持続可能な社会を実現するために、AIエージェント技術の普及を目指し、社会的責任を果たす企業としての成長を続けています。
D-Agreeの詳細については、公式サイトで確認できます。市民参加型の政策形成を実現するためのこのプロジェクトに、多くの方が参加し、意見を発信することが求められています。