復活した歴史哲学の名著
岩田温氏の著書『[新版]日本人の歴史哲学 ーなぜ彼らは立ち上がったのかー』が、20年ぶりに装いを新たに刊行されました。この本は現代の日本人にとっての歴史観や国家の在り方を考察し、多くの示唆を与えてくれます。
20年の時を超える内容
この書籍は、静岡県出身の岩田氏が学生時代に発表した初著作を基にしています。学生時代の情熱を基にしながら、彼が今に伝えたいメッセージは一体何なのか。20年という長い時の中で、著者自身も多くの経験を重ねており、その思考を深めた様子が伺えます。
国家と歴史の本質を掘り下げる
本書では、西南戦争で命を懸けた西郷隆盛の言葉や、特攻隊員の行動を通じて、日本人がどのようにして歴史を受け継いできたかを探ります。それは単に過去の出来事を振り返るのではなく、今現在の私たちがどのように祖国を理解し、未来を見据えていくかに繋がる重要なテーマです。
本書の中では、著名な国内外の哲学者の言葉も引用され、より深い理解を促しています。これによって、ただの歴史の復習ではなく、哲学的な観点からの新たな視座を提供しています。
読者に与えるメッセージ
「喪失した歴史哲学」とは何か。著者はこの問いを通じて、読者に自らの歴史観を再考させることを目的としています。受け継がれてきた価値観や思考を再評価し、現代社会にどう活かしていくかが、今の日本にとって必要な課題であると示唆しています。
岩田温氏のプロフィール
岩田温氏は、1983年に静岡県で生まれ、早稲田大学政治経済学部を卒業しました。その後、同大学院で修士課程を修了し、大和大学の准教授として教鞭を執った経歴を持ちます。また、現在は一般社団法人日本学術機構の代表理事として活動しています。政治哲学を専門とし、多くの著書を通じてその理念を広めてきました。
彼のユーチューブチャンネル「岩田温チャンネル」では、哲学や社会問題についての鋭い見解を発信しており、産経新聞や夕刊フジにも定期的にコラムを寄稿しています。
まとめ
『[新版]日本人の歴史哲学』は、戦後の日本人がどのように歴史を忘れ、またどのように再びその重要性を認識するかを問いかける一冊です。歴史の重みを感じつつ、現代に生きる私たちの思考を深めるための必要不可欠な書と言えるでしょう。お求めは全国の書店やアマゾンにて可能です。