ミャンマー避難民への支援活動
先日、ミャンマーの避難民を支援する「NBLC(New Blood Learning Center)」に対して、1,200個のランドセルが寄付されました。この寄付は、下関市の「平成の会」からの依頼を受けた認定NPO法人グッドライフが数年来にわたって集めたランドセルを、実際に必要としている現地の子供たちに届けるために行われました。
寄付の背景
ミャンマーとタイの国境沿いに位置するNBLCは、ミャンマーからの移民のための教育機関です。最近、ミャンマー国内での内戦と空爆が激化しており、多くの人々がタイ側に避難を余儀なくされています。2023年9月現在、NBLCの生徒数は800名から2024年には1,200名に増加し、150%の急増を示しています。これは、内戦の影響で多くの子供たちが教育を受けられなくなっているためです。
寄付されたランドセルは、NBLCで650個が利用され、残り650個はミャンマー側およびタイ側の避難民キャンプの子供たちへ寄付される予定です。教育を受けられない子供たちが数千人もいる現状において、必要な支援が続けられなければなりません。
学園祭の開催
ランドセル寄付の発表後、ふと思いついたのが学園祭の開催です。多くの子供たちが親元を離れ、寄宿生活を送っている中で、少しでも楽しい思い出を提供したいと考えました。建立された学園祭では、生徒たちがカラフルな壁画を描いたり、食べ放題のフリーフード、民族ダンス、音楽、スポーツ大会など、多彩なプログラムが用意されました。このイベントは、彼らにとって特別な体験となりました。
2本のビデオを公開
寄付されたランドセルの経緯や学園祭の様子は、YouTubeで公開されることになりました。ランドセルがどのように集められ、子供たちのもとへ届くのか、そして彼らの笑顔や楽しんでいる様子を記録した映像です。QRコードを通じて誰でも簡単に視聴できるようにし、思い出の宝物として残してもらうことを目指しました。
ミャンマー支援の今後
ミャンマー側の避難民キャンプからは、まだ教育を受けられない子供たちがたくさん存在しています。学校での寄宿生活のためには、年間約10万円の費用が必要です。また、洋服や文房具なども必要です。私たちは、日本から不要品を寄付することで、就学支援を行う取り組みを続けています。さらに、2025年に発生したミャンマー地震の影響で、多くの避難民が出ていますが、支援の届けられる先が限られています。
地震への影響と今後の支援
NBLCや周辺の避難民キャンプでは大きな被害は報告されていませんが、地震以降、ますます多くの人々がタイ側に逃れてくる状況が続いています。今後もミャンマーの人々に対する支援は不可欠です。私たちの活動は、彼らの苦境を知ってもらい、国際的な支援の手を差し伸べることにつながると信じています。
リンク集
1.
ランドセルが届くまでの記録
2.
NBLC 学園祭 2024
この取り組みを通し、私たちができること、そしてミャンマーの人々への思いを伝えることができるように、今後も支援の輪を広げていきたいです。