温泉旅館発の文学賞「三服文学賞」が第3回大賞作品を発表

温泉旅館発の文学賞「三服文学賞」第3回大賞の発表

この度、株式会社和多屋別荘が主催する温泉旅館発の文学賞「三服文学賞」の第3回大賞が決まりました。この賞は、全国から多彩な応募作品が寄せられ、「暮らしのなかで書く時間を愉しむ」というテーマの元で数多くの作品が集まりました。

選考に際しては、厳正な審査が行われ、大賞を含む受賞作品が決定。本賞の大賞受賞者には、和多屋別荘での1年間のライター・イン・レジデンス権が贈られ、また宿泊の際に執筆活動を行いながら支援を受けることができます。今後もこの文学賞は、文筆活動を広く奨励し、作家たちに新たな創作の場を提供していく予定です。

三服文学賞について

「三服文学賞」は、佐賀県嬉野市の和多屋別荘内に開業した「BOOKS&TEA 三服」により主催される文学賞です。この文学賞では、嬉野温泉や三服に関連したテーマの作品が募集されています。普段は文を書く機会が少ない方や、嬉野温泉を訪れたことがない方の参加も歓迎しています。この文学賞の狙いは、地域の魅力や日常生活を文学で表現することにあります。

大賞と受賞者一覧

第3回の大賞には依田喫茶氏の作品『釉薬』が選ばれました。選考委員長の小原嘉元氏は、この作品について「完璧なものより、ほんの少し不自由なものの方が人の手を離れにくい」とのコメントを寄せ、日本の地域の生き方を共感を持って描写していると高く評価しました。

他にも、優秀賞には永津わか氏の『流れ流れて』、ざっこくまいまい氏の『傷に宿る美しさ』などが選出されました。また、企業賞や地域賞といった多様なカテゴリーでも作品が評価されています。

受賞作の全文公開と次点作品について

受賞作品の全文や選評、次点作品は三服文学賞の公式サイトにPDF形式で掲載されています。残念ながら各賞に入賞を逃した次点の作品も力作揃いであり、そのリストも同様に紹介されています。

例えば、次点作品には依田喫茶氏の『茶の耳』や、紫冬湖氏の『代筆できない僕らの気持ち』などが含まれ、それぞれが独自の視点で描かれた素晴らしい作品となっています。

今後も三服文学賞は、地域に根ざした文学の振興を図り、地元の魅力をより多くの人々に伝えていく取り組みを続けていくことでしょう。