水道の漏水リスク管理
2024-08-07 15:51:29

都城市がJAXAベンチャーと連携し水道漏水リスク管理を強化

日本全国で水道インフラが抱える問題が深刻化しています。特に上水道の老朽化が進み、多くの地域で漏水が頻発。それに対処するため、都城市はJAXAのベンチャー企業「天地人」と手を組み、新たな漏水リスク管理システム『天地人コンパス 宇宙水道局』を導入しました。このシステムは、衛星データとAI技術を駆使し、漏水リスクを効率的に把握するためのクラウド型マッピングサービスです。

水道インフラの現状



日本 国内の水道管の約22%が法定耐用年数を超えており、特に都城市では導水管、送水管、及び配水管の合計延長が約1,894㎞に達しています。この中には、設置から40年以上が経過した老朽化した管も含まれており、漏水事故のリスクは高まる一方です。

都城市は市民に安全で安心な水を提供するため、流量計から集めたデータをもとに漏水調査を実施しています。しかし、広範な調査対象地域を考慮すると、効率的な作業が難しく、多くの時間を要するという課題があります。

天地人コンパス 宇宙水道局の特徴



新たに導入された『天地人コンパス 宇宙水道局』は、複数の人工衛星からのデータとオープンデータを活用して、漏水リスクの解析を行います。具体的には、劣化や腐食の要因、漏水の履歴などをAI技術により解析し、100m四方の範囲で高リスクエリアを特定。また、漏水リスクを5段階に分けて色分けし、視覚的にも分かりやすい情報提供を実現しています。これにより、リアルタイムで管理が行えるため、調査のスピードも大幅に向上します。

今後の展望



このシステムにより、漏水調査の効率化と早期発見が可能となります。また、評価結果を基に管路更新の計画に反映することで、市民に安定した水供給を実現するための維持管理が進められます。少子高齢化や人口減少が進む中で、これからの水道インフラ管理は一層重要になるでしょう。

都城市は、今後もこのような革新的な技術を採用し、持続可能な水道インフラの維持を目指していきます。市民の皆様に対して安全で安心な水を届けるため、全力で取り組む姿勢を貫いていく所存です。


画像1

画像2

会社情報

会社名
宮崎県都城市
住所
宮崎県都城市姫城町6街区21号
電話番号
0986-23-2111

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。