ファナック、欧州配送拠点新設
2016-01-25 10:00:01

ファナック、ルクセンブルクに新欧州配送センター設立を発表!欧州拠点強化へ新たな一歩

ファナック、ルクセンブルクに新欧州配送センター開設



産業用ロボットシステムの世界的リーダーであるファナックが、ルクセンブルクへの新たな投資を発表しました。同社は、同国に欧州における新たな配送センターを設立することで、欧州市場における事業拡大と顧客サービスの向上を目指します。

優れた立地条件とインフラが決め手に



ファナックは、最適な立地選定のため、ドイツ、ポーランド、オランダなど複数の候補地を比較検討しました。その結果、ルクセンブルクの優れたインフラ、戦略的な地理的立地、そして既存の欧州本社との近さが、最終的な決定要因となりました。

新配送センターは、コンターン市にある物流パーク「Eurohub Center」内に建設され、約20,000平方メートルの広大な敷地面積を誇ります。そのうち5,000平方メートルは、ロボットの設定などの高付加価値物流活動に特化されます。この戦略的な投資により、ファナックは迅速かつ効率的な顧客対応を実現し、欧州市場における競争力をさらに強化する予定です。

ルクセンブルク政府の積極的な誘致策



ルクセンブルク政府は、ファナックの投資決定を歓迎し、同社の事業拡大を積極的に支援しています。近年、ルクセンブルクは物流インフラの整備に力を入れており、その成果が今回のファナックの投資にも繋がっています。2013年以降、物流活動向けに約10万平方メートルの土地開発が進められており、CFL Multimodalなどの主要物流事業者の倉庫も立地しています。

ルクセンブルク副首相兼経済大臣のエティエンヌ・シュナイダー氏は、ファナックの決定を高く評価し、同国が欧州における国際的な物流ハブとしての地位を確立しつつあることを強調しました。

ファナックの欧州事業戦略



ファナックヨーロッパコーポレーションは、現在ルクセンブルクで約220名の従業員を雇用しており、欧州各地の子会社を通じて幅広いサービスを提供しています。今回の新配送センター設立により、メンテナンスサービス、サプライチェーンマネジメント、スペアパーツ供給などのサービス提供体制はさらに強化されるでしょう。ファナックグループ全体では、これらのサービスに携わる従業員が約1,200名に達しており、その多くが欧州に拠点を置いています。

まとめ



ファナックによるルクセンブルクへの新配送センター設立は、同社の欧州事業戦略における重要な一歩です。優れた立地条件とルクセンブルク政府の積極的な支援により、ファナックは欧州市場における競争力を高め、顧客へのサービス向上を実現していくことでしょう。今後、同センターが欧州の産業オートメーションの発展にどのような貢献をしていくのか、注目が集まります。

会社情報

会社名
ルクセンブルク経済省 東京貿易投資事務所
住所
東京都千代田区四番町8-9ルクセンブルク大使館内
電話番号

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