国内旅行における実施率とその背景
株式会社クロス・マーケティングが実施した「旅行に関する実態・意識調査」によると、国内旅行の実施率が向上しています。この調査は、全国の18〜79歳の男女3,000名を対象に行われ、その結果がさまざまな側面から注目を集めています。特に「日帰り旅行・レジャーの実施率が45%、宿泊を伴う国内旅行の実施率は47%」と報告されています。また、旅行者の平均旅行回数も日帰り旅行は4.3回、宿泊旅行は2.8回となっており、旅行が日常生活に浸透している様子が伺えます。
旅行の目的は何か?
調査報告では、旅行者が求める体験が明らかになっています。「のんびり過ごしたい」という意向は75%に上り、次いで「地元の食材や名物料理を味わいたい」と答えた割合が67%に達しています。特に60代〜70代において、食・温泉・自然景観が人気のポイントとなっていることが特徴です。
旅行計画のスタイル
旅行に関する考え方や行動についても調査が行われました。「事前に旅行先をリサーチして計画を立てる」と答えた人が67%おり、旅行を綿密に計画する傾向が伺えます。特に若い世代では、観光地を「もれなく回る」ことが重要視されていることが分かっています。これに対する意識は年齢とともに変わり、大人世代は落ち着いた旅行を楽しむ傾向があります。
興味を持たれる旅行先
どのような場所が旅行先として関心を集めているかも明瞭です。「温泉」「自然風景・景色」「郷土料理・ご当地グルメ」「街歩き・散策」が4割以上の支持を集めています。さらに、60代以降では「寺社・仏閣・旧跡」への関心が高まる一方、18〜29歳の層では「聖地巡り」など新しい形の旅行スタイルが注目されています。このようなトレンドは、今後の旅行戦略を考える際の重要な要素となるでしょう。
今後の旅行先
今後訪れたい場所についても調査されており、日帰り旅行では温泉やテーマパーク、観光地での散策が人気です。また、宿泊を伴う旅行では、国内の観光地、特に北海道、沖縄、京都、東京などが候補に挙がっています。海外旅行に関しても、近場の台湾や韓国から、リゾート地のハワイや文化的なイタリアなど、多様な選択肢が浮かび上がっています。
訪日外国人観光客への考え
訪日外国人観光客については、ネガティブなイメージも浮かび上がっています。「文化遺産への落書きはやめてほしい」といった意見や、「路上飲みや禁煙場所での喫煙」を避けるべきだとの声があったように、日本の文化やマナーを守ることが期待されています。これに対する意識は積極的に改めていく必要があると考えられます。
調査の意義
この調査は、旅行者のニーズや行動の変化を捉えることが重要であり、企業や観光地が今後の旅行施策を考える上での参考材料となります。リサーチのデータを活用し、魅力的な旅行体験を提供することが求められています。
会社概要
- - 会社名: 株式会社クロス・マーケティング
- - 所在地: 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー24F
- - 設立: 2003年4月1日
- - 代表者: 五十嵐 幹
- - 事業内容: マーケティングリサーチ事業、コンサルテーションなどを行っています。
お問い合わせ
報道関係者からのお問い合わせ先: マーケティング部
[email protected]