新しい防災研修の幕開け
日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)が提供する新たな「防災編」が導入されました。このプログラムは、福祉防災学の専門家である立木茂雄教授と、阪神・淡路大震災を経験した現役のパラアスリートが共同で開発したものです。彼らは、単なる理論ではなく、実践に重きを置いた研修内容を届けることを目指しています。
プログラムの目的
この防災研修は、「生き残る選択肢をすべての人に」という理念をもとに、すべての人が防災において互いに支え合う重要性を再認識することを目的としています。参加者は、障がい者支援の視点を取り入れた実践型の学習を通じて、災害への備えについて深く考える機会を得ます。
実践的なアプローチ
研修では、参加者が自組織や地域における脅威を把握し、自分自身や周囲の無防備さを可視化するプロセスを行ないます。また、想定される障壁を乗り越えるための具体的なプランを設計し、実行力を高めることを目指しています。
参加することで得られるもの
受講者は、災害時の対応力を強化し、障がいのある人々が直面する特有の課題を理解することで、よりインクルーシブな防災を実現します。立木教授によると、重要なのはただ知識を身に着けることではなく、行動に移すための自信を持つことです。
無料体験会の概要
この新しいプログラムの初回体験会が2025年10月10日(金)に日本財団ビルで開催されます。参加者は無料で受講でき、自らの経験や視点を持ち寄って学ぶことができる貴重な機会です。さらに、オンラインでの体験会も行われるため、都合が合わない方でも参加のチャンスがあります。これは、多様な立場の人々が集まり、共に学ぶ時間を持つ素晴らしい機会になるでしょう。
立木茂雄教授の想い
立木教授は、防災研修を通じて「無防備さ」を見直し、先回りした配慮を組み込むことが、すべての人にとって重要であると強調しています。災害は避けられないが、被害は減らせる——そのためには、教育と訓練が欠かせません。彼の研究は、社会全体での防災意識の向上を目指しています。
参加方法
この防災研修の詳細や申し込みは、あすチャレ!Academyの公式サイトから確認できます。この機会にぜひ、自らの防災知識を深め、災害に備えるためのスキルを身につけましょう。
本プログラムは、企業の研修担当者や自治体の防災担当者にとっても大変有益な内容です。共に考え、行動する防災の在り方を学ぶことで、より安全な未来を築いていきましょう。