視覚障がい者の美しさを引き出す取り組み
一般社団法人日本ケアメイク協会は、視覚障がいを持つ方々が自分自身の美しさを感じ、表現できる環境を整えるための活動を続けています。2025年9月8日と9月11日には、化粧品業界の専門家を対象に、ユニバーサル・ビューティー・アドバイザー(UBA)養成講座を開催。さらに、10月には視覚障がい者向け総合イベント「サイトワールド2025」に出展し、多くの方々に「ブラインドメイク」の魅力を伝えました。
UBA養成講座の取り組み
UBA養成講座は、視覚障がい者のお客様に安心して美容サービスを受けていただくための教育プログラムです。この講座では、視覚に障がいのある方々がどのように化粧品を安全に使用することができるか、また化粧に対する理解を深めることが目的とされています。参加者は、化粧品の選び方や使用技術、さらには自己肯定感や社会参加を促進する重要性を学びます。
例えば、講座中にはブラインドメイクを実際に体験し、異なる容器の触感や色の選び方を確認する実習も盛り込まれています。その際には、講師や他の参加者との間で視覚障がい者がどのような体験を通じてメイクを楽しむことができるかをシミュレーションし、体験的な理解を深めます。実際の講座に参加した方々からは、目を閉じての化粧体験を通じて、考えていることや相手にどう伝えるべきか、具体的なコミュニケーションの重要性を痛感したという声も寄せられました。
サイトワールド2025での出展
2025年10月16日から18日には、東京都墨田区で開催されたサイトワールド2025に出展し、視覚障がい者やその家族を対象にブラインドメイク体験を提供しました。ブースでは、専門的なスキンケア体験と口紅体験の2つのメニューを用意し、合計で344名に体験指導を実施しました。
特に印象的だったのは、参加者多くが初めて自分の顔に触れるという体験をし、楽しみながら副次的な成果として自らの魅力を再発見するという機会を持ったことです。このような取り組みにより、視覚障がい者が美を追求する機会を創出し、自信を持つことに貢献しています。
今後の展望
日本ケアメイク協会は、今後もさまざまな団体と協力し、ブラインドメイクの可能性を広めるための活動を続けていく予定です。この活動がより多くの視覚障がいのある方々へ届き、彼らの「美」を支える新たな挑戦につながることを期待しています。
私たちの活動を知り、共に成長していく仲間をお待ちしております。詳しい情報や今後の活動については、公式ホームページ(
caremake.jp)をご覧ください。