スポGOMI甲子園2025 京都府大会が盛況に開催
2025年10月25日、京都府京都市左京区にある御池大橋東詰の河川敷にて、『スポGOMI甲子園2025 京都府大会』が開催されました。これは、高校生たちが集まって制限時間内にごみを拾う競技で、全国大会に向けた重要な予選の1つです。
環境問題への意識を育む
この大会は、海洋ごみ問題に対する関心を高めるために行われています。実際、海洋ごみの約8割は地上から流れ出ているとされています。そのため、小さな行動の積み重ねが大きな変化を生む可能性があるのです。参加者たちは、ただ単にごみを拾うだけでなく、自らの行動が環境に与える影響を実感し、意識を高めることを目指しました。
京都のシンボル、鴨川での開催
京都市内で実施されるのは3年ぶりとなり、特に京都のシンボルである鴨川を舞台にしたことが地域の人々の関心を集めました。全8チームが参加し、その中でも「水都国際」チームは圧倒的な成果を上げました。序盤から積極的にごみを拾い、20分後に既に袋一杯のごみを集めました。
優勝チームの成果
水都国際高校のチームは、収集したごみの総量が12.5kgに達し、大会全体で集まった28.46kgの約半分を占めました。大会優勝に輝いた彼らは、「普段はごみ拾いにあまり関わっていなかったが、スポGOMIの楽しさを実感できた」とコメント。普段の生活から環境問題に目を向けることの大切さを学びました。
ゴミの内訳と課題
驚くことに、収集したごみの内訳で目立ったのはたばこの吸い殻であり、670gも回収されました。その他には、ペットボトルやビン・缶が目立ち、多くは軽薄に捨てられたものでした。このような現実は、参加者たちにとってショックであり、より良い行動を促すきっかけともなりました。
全国大会への期待
全国大会は2025年11月30日に東京で開催されます。京都府大会を圧勝した「水都国際」チームは、全国の舞台でもその実力を発揮し、高校生スポーツごみ拾い日本一を目指します。彼らの取り組みは、今後の環境問題への意識を新たにする起点となるでしょう。
組織と共催の背景
本大会の主催は一般財団法人日本財団スポGOMI連盟で、地域の活動を通じて健全な暮らしと環境美化を推進しています。また、京都では「海と日本プロジェクト」が共催しており、海と環境への意識を地域から広げています。このような活動から、未来を担う世代が環境について考え、行動することが期待されています。
環境問題に関心を持つ高校生たちの姿は、地域社会に新しい風を吹き込むことでしょう。私たちも、その活動を応援していきたいと思います。