バーチャル恐竜博物館がオンライン講座を開催
バーチャル恐竜博物館では、オンライン講座第2弾として、日本とカナダを結ぶ最大級の魚竜『ショニサウルス・シカニエンシス』をテーマにしたプログラムを実施します。この講座は、古生物学に興味がある方々にとって新たな知識を得る絶好の機会となることでしょう。
講座の概要
この講座は『化石と旅する世界 -カナダと日本をつなぐ-』というタイトルで、2022年2月12日(土)の午後6時から7時までの予定で行われます。解説は、北九州市立自然史・歴史博物館の大橋学芸員が担当します。彼はショニサウルスの発掘と復元に関する詳細なプロセスを解説してくれるでしょう。
さらに、ロイヤル・ティレル古生物学博物館のドナルド・ヘンダーソン博士によるデジタル技術を用いた恐竜の3Dモデル復元に関するビデオメッセージも公開されます。最新の技術を使った研究成果がどのように古生物学の理解を深めているかを知る貴重な機会です。
講座の終わりには、参加者からの質問にも応じる時間が設けられており、知りたいことを直接聞けるチャンスがあります。すべてのコンテンツは無料で視聴でき、事前予約も不要です。
視聴URL:
バーチャル恐竜博物館
頼りになる登壇者たち
大橋智之氏
大橋智之氏は、北九州市立自然史・歴史博物館の学芸員として長年の経験を持ち、特に古脊椎動物の研究に従事しています。彼は数多くの化石や標本に携わり、日本国内外の恐竜研究に貢献しています。特に、彼が目を光らせるのは、九州北部での化石の発掘プロジェクトです。
ドナルド・ヘンダーソン氏
ドナルド・ヘンダーソン博士も参加予定で、彼は古生物学の分野で数々の革新的な研究を行ってきました。彼の仕事の一環として、恐竜や海棲爬虫類の姿を再現する3Dアニメーションソフトウェアを開発してきた実績があります。彼の研究は、恐竜の動きや生態を理解する上で非常に重要です。
真鍋真氏
群馬県立自然史博物館特別館長の真鍋真氏も応援メッセージを寄せており、他国との研究協力の重要性を語っています。彼のメッセージからは、今回の講座が持つ国際的な価値が伝わってきます。
ショニサウルス・シカニエンシスとは?
ショニサウルスは、中生代三畳紀後期に生息した魚竜で、全長約21mにも達する巨体を持つことで知られています。その発見はエリザベス・ニコルス博士と真鍋先生による共同発掘によるもので、2004年には新種として発表されました。特に2021年には、その大きさからギネス世界記録にまで認定され、科学の世界での著名な存在となっています。
バーチャル恐竜博物館の取り組み
新型コロナウイルスの影響によって、国際的な交流が困難な中で、バーチャル恐竜博物館はデジタル技術を駆使し、古生物の知識を広めるためのさまざまな取り組みを行っています。このプロジェクトは、国境を越えた博物館同士の連携を促進し、古生物を通じた国際交流を可能にしています。
北九州市立自然史・歴史博物館は、恐竜の骨格標本や歴史資料の展示を通じて、訪問者に豊かな学びの場を提供することを目指しています。彼らの努力によって、私たちはもっと多くの知識を得ることができ、古生物学の面白さを体感することができるのです。
オフラインでの見学を超えて、今後もオンラインプラットフォームを通じて多くの人々が学び合うことが期待されています。