嵐電の新型車両「KYOTRAM」がデビューへ
京福電気鉄道(株)が2025年春にデビューを予定している新型車両「KYOTRAM(きょうとらむ)」は、嵐電(京福電気鉄道嵐山線)の新たなシンボルとして期待されています。この新型車両は2024年度に1両、2025年度から2028年度にかけて6両を導入し、合計7両の新しい車両が登場します。また、これに合わせて新ロゴマークも制定され、嵐電のブランディングが一新されることになります。
デザインの特徴
「KYOTRAM」のデザインは、京都の街に溶け込みながらも華やかな彩りを添えることを目指しました。車両の先頭部に採用された伝統的なラウンドフォルムは、嵐電のアイデンティティを強調しています。特に、嵐電の象徴的な「京紫」を基にした配色は、優雅さと先進性を兼ね備えています。
安全性と快適性の向上
「KYOTRAM」は乗客の安全と快適性を一層考慮した設計となっています。複数の先進技術を搭載し、特に乗降時の安全性が強化されました。外観にはホーム検知装置や光電センサー、監視カメラが装備されており、正面の行先表示器には大型LED表示器を採用しています。これにより、視認性が向上し、多言語による案内も充実しています。
内装では、4.6cmの幅を持つバケットシートを採用し、快適性を追求しました。優先座席も配置され、車椅子やベビーカーも容易に利用できるように、出入口の幅が100mm拡大。さらに、ナノイーX発生装置を搭載し、車内環境の安全性も確保しています。
環境への配慮
新型車両「KYOTRAM」では、環境負荷の低減も重要なポイントです。VVVFインバータ制御と回生ブレーキの導入により、1両あたりの消費電力を現行車両の約半分に削減する見込みです。これにより、持続可能な交通手段としての役割も果たしていくことになります。
新しいロゴマークの登場
また、「KYOTRAM」のデビューに併せて新たな嵐電のロゴマークも発表されます。このマークは、嵐と電の漢字を融合させたデザインで、京都の文化や風景を反映しています。嵐電ロゴマークと「KYOTRAM」ロゴは、同じ世界観で統一され、カルチャーとテクノロジーの調和を感じさせるものとなっています。
この新型車両「KYOTRAM」は、京都の新しい名所へのアクセスを一層便利にし、観光振興にも寄与することが期待されています。私たちの身近な交通手段として、今後の活躍が楽しみです。