復興の灯火プロジェクト
2023-03-09 18:29:43
郡山駅西口で「復興の灯火プロジェクト」開催 ― 祈り繋ぐ500基の灯ろう
郡山駅西口で希望の灯を灯す―「復興の灯火プロジェクト」
2023年3月11日、JR郡山駅西口駅前広場は、500基もの灯ろうの温かい光に包まれました。東日本大震災から12年。震災の犠牲者を悼み、復興への祈りを込めた「復興の灯火プロジェクト」が、今年で5回目を迎え、盛大に開催されました。
このプロジェクトは、地域に息づく伝統文化を活かしながら、震災の記憶を継承し、人々の繋がりを育み、街づくりに貢献することを目的として2019年に始まりました。
今回のイベントでは、福島県伝統的工芸品である海老根伝統手漉和紙で作られた灯ろうが、駅前広場を幻想的に彩りました。その灯ろうは、様々な人々の思いが込められた力作ぞろい。郡山市内9校の高校美術部や書道部の生徒たちが制作した約70点の作品は、コロナ禍で十分な発表の機会を得られなかった生徒たちにとって、貴重な経験となりました。
さらに、NPO法人みんぷくと連携して開催されたワークショップで、復興公営住宅にお住まいの方々が制作した約130点の灯ろうも展示されました。このワークショップは、被災者の方々が制作活動を通して互いに支え合い、心の復興を促す場となりました。
郡山市の姉妹都市である奈良市立椿井小学校、鳥取市立青谷小学校・佐治小学校の児童たちが制作した約60点の灯ろうも展示され、和紙を通じた都市間交流の象徴ともなりました。他にも、市内の片平小学校、海老根小学校、宮城小学校、宮城中学校、郡山女子大学短期大学部の学生たちが制作した灯ろうも、会場に温かい灯りを届けました。
イベントには、福島県県中地方振興局主催の「キャンドルナイト」も同時開催され、約600個のキャンドルが灯ろうの光と調和し、幻想的な空間を作り出しました。
この「復興の灯火プロジェクト」は、単なる追悼イベントではありません。被災地の記憶を未来へ繋ぎ、地域社会の活性化に貢献する、希望に満ちたプロジェクトです。灯ろう一つ一つに込められた、復興への願いと、未来への希望が、郡山駅西口駅前広場に広がり、多くの来場者の心に深く響きました。
今後もこのプロジェクトが、被災地の人々、そして日本全国の人々に勇気を与え続け、復興への道を照らし続けることを期待したいです。
会社情報
- 会社名
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郡山市
- 住所
- 福島県郡山市朝日1-23-7
- 電話番号
-
024-924-3711