2024年第3四半期オフィスレント・インデックスの発表
三幸エステート株式会社が、東京のオフィスマーケットについての最新レポートを発表しました。これは、株式会社ニッセイ基礎研究所と共同で開発した「オフィスレント・インデックス」に基づいています。
このレポートでは、2024年第3四半期のデータが公表され、東京都心部のA、B、Cクラスビルの賃料及び空室率の動向が取り上げられています。特に注目すべきは、Aクラスビルの賃料が4期連続で上昇していることです。
東京都心部 Aクラスビルの動向
2024年第3四半期のAクラスビルの賃料は、前年から5円増加し、26,796円/坪(共益費除く)となりました。これにより、賃料は横ばいながらも4期連続での上昇を記録しています。一方で、空室率は6.4%に達し、前期比で0.7ポイントの上昇となりました。この要因は、新築ビルの供給が集中しており、まとまった空室を抱えたビルが竣工したことによります。しかし、オフィス需要は拡大傾向であり、来期の空室率は改善する見込みです。
東京都心部 Bクラスビルの変化
Bクラスビルの賃料は、前期比で127円増加の19,432円/坪(共益費除く)となり、再び上昇に転じました。空室率は3.5%に低下し、前期比で0.3ポイント減少しています。これは港区を中心とした大口の空室が消化されたことが主な要因です。今期は本社移転に伴う空床が生じたものの、拡張移転や館内増床といった前向きな需要により、空室消化は進捗しています。
東京都心部 Cクラスビルの様子
一方、Cクラスビルの賃料に関しては、前期比で459円減の18,044円/坪となりました。これが4期ぶりの下落を示していますが、対前年変動率はプラスを維持しており、依然として上昇傾向にあります。空室率は4.0%で、前期比0.1ポイントの減少を記録しています。オフィス需要の拡大を背景に、Cクラスビルでも空室消化は続いており、特に2022年第3四半期のピークからの緩やかな低下に見込みが立っています。
対前年比較の賃料変動
賃料の対前年変動率に目を向けると、Aクラスビルがプラス8.7%、Bクラスビルがプラス7.2%、Cクラスビルがプラス10.4%となっています。ここでもAクラスビルは2期連続、BクラスとCクラスビルは4期連続のプラス推移を示しています。
三幸エステートについて
三幸エステート株式会社は1977年に設立され、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしている会社です。最適なワークプレイスの検証や賃貸オフィスビルの選定サポート、プロジェクトのマネジメント機能提供など、オフィス関連のさまざまなニーズに応えています。
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