高輪・貴賓館にオープンしたイタリアのホスピタリティハウス『Casa Italia』

高輪・貴賓館にオープンした『Casa Italia』

2021年7月22日から8月8日まで、東京オリンピック開催を機に、イタリア国立オリンピック委員会が公式ホスピタリティハウス『Casa Italia（カーサイタリア）』を高輪・貴賓館にオープンしました。この施設では「Mirabilia（ミラビリア）」をテーマに、スポーツ、アート、デザインなどの領域でイタリアの魅力を発信します。

Casa Italiaの概要

『Casa Italia』は、イタリア国内と国際的なテレビネットワーク、さらにアスリート向けのホスピタリティハウスおよびスタジオとして機能します。オリンピック期間中、イタリアチームはこの場を通じて、その物語を伝え、アスリートたちと触れ合います。1984年にロサンゼルス・オリンピックで誕生した『Casa Italia』は、今日に至るまで進化を続け、ユニークな形でイタリアの経験を世界に伝えてきました。

Casa Italiaの歴史と発展

過去のオリンピック大会でも『Casa Italia』は、さまざまなテーマを掲げてきました。2016年リオでは「Horizontal（ホリゾンタル）」、2018年平昌では「Prospectum（プロスペクトム）」というテーマが採用され、2021年東京では「Wonder（驚き）」のテーマのもと『Mirabilia』が展開されます。このプロジェクトは、これまでの歴史を踏まえ、イタリアの文化を表現し続けてきました。

コンセプト『Mirabilia（ミラビリア）』

「Mirabilia」は、1500年から1700年代に収集された珍しいものを展示する空間から名前を取っています。この展示では、アートや自然物が互いの異なりを超えて共存する様子が象徴化されています。現代において、これは自然、伝統、アート、スポーツを融合した驚異的な空間を意味します。また、イタリアと日本の文化の交差点として、双方が互いに魅了される瞬間を創出することを目指しています。

高輪・貴賓館の魅力

『Casa Italia』が位置する高輪・貴賓館は、17世紀から18世紀初頭のヨーロッパ建築を基にした施設で、各部屋がそれぞれ関連し合い、独自の装飾や暖炉で飾られています。その設計により、一連の『驚異の部屋』が構成され、訪れる人々に深い体験を提供します。Casa Italiaのプロジェクトは、この歴史的特性を最大限に活かす展示デザインが特徴です。