「パワハラで人生をしくじった元名監督」が教える、組織を変える勇気
ラグビー界で名を馳せた元監督が、パワハラによってどん底に突き落とされ、そこから「しくじり先生」として再生を遂げたという衝撃的な実話。本書は、その経験に基づき、選手が自ら考え、判断し、行動できる人材育成の重要性を説いています。
著者の松井英幸氏は、強豪校を創部から育て上げ、元高校日本代表監督を務めるなど、輝かしい実績を残してきた人物。しかし、自身の「正しさ」を押し付ける指導が招いたパワハラによって、監督を辞任し、人生のどん底を味わうことになります。絶望の淵で、自身の経験を「しくじり先生」として世の中に伝えることを決意し、新たな道を歩み始めた松井氏。本書では、その苦悩と再生の過程、そして、選手の内発的な動機づけを引き出す心理学に基づいた指導法を具体的に解説しています。
なぜパワハラは起こるのか?
昨今、ビジネスやスポーツの世界で頻繁に耳にする「パワハラ」問題。法律や社会の風潮が厳しくなっているにも関わらず、なぜパワハラはなくならないのでしょうか?
本書では、パワハラは、指導者や上司が組織やメンバーへの強い思い入れがあるがゆえに、つい起こしてしまう行動であると分析しています。自分の「正しさ」を押し付け、相手の意見や考えを受け入れようとしない、そして、相手の成長を阻害するような言動がパワハラにつながってしまうのです。
変化への具体的なステップ
本書は、単に過去の失敗を反省するだけでなく、具体的な解決策を提示しています。松井氏は、選手主体型の指導に転換することで、選手が自ら考え、行動できる環境を構築する方法を確立しました。
本書から得られる具体的な学び:
パワハラの原因とメカニズムを理解する
選手の主体性を引き出し、自ら考え判断し行動できるようになる指導法
組織全体の目標達成と個人の成長を両立させるマネジメント
「ハピネス」を追求する組織文化の構築
誰が読むべきか?
本書は、指導者、教育者、マネージャー、そして、組織で働くすべての人に役立ちます。特に、以下の悩みを持つ人にオススメです。
組織やメンバーへの強い思い入れがあり、つい「正しさ」を押し付けてしまう
部下やメンバーの自主性を引き出し、育成したい
組織全体の目標達成と個人の成長を両立させたい
より良い組織文化を築きたい
今後の展開
7月3日発売の書籍に加え、著者による講師派遣説明会も開催予定。松井氏から直接、パワハラ問題や指導法について学ぶ機会となります。