新ロボット承認
2022-09-29 15:00:17
日本初のシングルポート内視鏡手術支援ロボットの販売承認取得
ダビンチSPサージカルシステムが日本で承認
2022年9月22日、インテュイティブサージカル合同会社が、日本初のシングルポート内視鏡手術支援ロボット『ダビンチSPサージカルシステム』の製造販売承認を取得したことを発表しました。このロボットは、低侵襲手術の分野において、画期的な技術を提供するものとして期待されています。
シングルポートシステムの特長
これまでのマルチポートシステムとは異なり、『ダビンチSP』は、1本のロボットアームから操作されるシングルポート技術を採用しています。これにより、従来の手術で必要だった体表の切開は1つに減少し、患者により少ない負担をかけることが可能に。特に、切開創が小さくなることは、回復の早さや痛みの軽減につながります。依然として、ダビンチシリーズ独自のコアテクノロジーである「Vision」「Precision」「Control」が搭載されており、手術の精度と視野の向上を実現しています。
手術の流れ
執刀医は、専用のサージョンコンソールからロボットアームを操作します。ロボットアームには、直径2.5cmのカニューラが取り付けられ、その中にカメラと3本のインストゥルメントを挿入。これにより、狭い術野でも作業が可能であり、回転可能なロボットアームは、360度の回転を新たに可能とします。さらに、カメラには手首関節が搭載され、3DHD画像で鮮明な視野を提供します。
対象となる手術領域
『ダビンチSP』は、一般消化器外科、胸部外科(心臓外科と肋間アプローチを除く)、泌尿器科、婦人科、頭頸部外科(経口的手術に限る)など、多岐にわたって使用可能です。これにより、医療現場での選択肢が広がり、より多くの低侵襲手術が可能になることが期待されています。
インテュイティブの未来
インテュイティブのCEOであるゲイリー・グットハート氏は、このシステムの承認を非常に喜んでおり、日本の外科医たちにとって新たな選択肢が増えることを歓迎しています。また、インテュイティブサージカル合同会社の社長である滝沢一浩氏は、ダビンチSPの導入が患者にとって低侵襲手術へのアクセスを容易にすると述べています。
世界ではすでに米国と韓国で使用されている『ダビンチSP』が日本でも導入されることで、低侵襲手術の可能性が広がり、医療分野での革新が進むことが期待されます。
この取り組みは、医療現場の目標である「Quadruple Aim」(治療成績の向上、患者及びケアチームの満足度向上、治療コストの低減)に貢献することを目指しています。インテュイティブは今後も技術革新を進めていくことでしょう。
会社概要
インテュイティブサージカルは、カリフォルニア州に本社を置く、低侵襲治療に特化した企業です。内視鏡手術支援ロボット『ダビンチサージカルシステム』をはじめ、高度なロボット技術を提供しており、患者の回復を早めることに貢献しています。日本法人は2010年に設立され、国内の医療機関に対しサポートを行っています。
会社情報
- 会社名
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インテュイティブサージカル合同会社
- 住所
- 東京都港区赤坂一丁目12番32号 アーク森ビル
- 電話番号
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