医療機器メーカー調査
2025-03-13 11:18:39

医師の印象に残る医療機器メーカー調査2024年の結果

2024年医療機器メーカーに関する意識調査



株式会社インテージヘルスケアが実施した医療機器に関する調査は、医師900人を対象に行われ、医療機器の情報入手方法や印象に残るメーカーランキングが明らかになりました。2022年12月から続くこの調査は、医療現場の変化を反映する重要な指標として位置づけられています。

1. 医療機器情報の入手方法



調査結果によると、医師が医療機器の製品情報を入手する最も一般的な方法は「直接営業」で、実に79%がこの手法を選びました。過去4回の調査と同様、医師の約8割がこのチャネルを利用しています。一方、「Web講演会」や「インターネット」を通じた情報の入手割合は17%と、これまでの調査と大きな変化は見られませんでした。これは、医療機器のプロモーションにおいて直接対話が依然として重要であることを示唆しています。

2. 情報入手の時間帯の変化



医師が医療機器の製品情報を入手する時間帯を分析した結果、「直接営業」は勤務時間内に情報が提供されることが約70%であるのに対し、「インターネット」経由では「日勤の終了後」の利用が増加しました。特にこの時間帯の利用が10ポイントも増加しており、医師の働き方の変化が反映されています。

3. 医師の印象に残ったメーカーランキング



印象に残る医療機器メーカーに関するランキングでは、「整形外科」の部門で「日本ストライカー」が1位に選ばれました。また、他の診療科では「心臓血管外科」と「脳神経外科」のメーカーが同率で1位を獲得しています。特に、消化器外科では「インテュイティブサージカル」の手術支援ロボットが注目されており、今後の市場動向が期待されます。

4. 医療機器プロモーションの重要性



今回の調査は、医師の働き方改革が施行された後、3回目の調査でもあり、医療機器に関するプロモーションのチャネルや時間帯に大きな変化は見られませんでした。しかし、製薬企業の「MRディテール」においては減少傾向が見受けられるため、医療機器の分野では対面販売や直接営業の重要性が依然として高いことが浮き彫りとなりました。医師が医療機器の情報を効果的に取得できるよう、引き続き様々なチャネルが活用される必要があります。

5. 今後の予定



次回の調査は2025年4月に予定されており、医師の働き方の変化がどのように医療機器プロモーションに影響を与えるのかが注目されます。インテージヘルスケアでは、医療機器および医薬品に関するデータ分析を通じて、医療現場における情報提供の最適化を図っていく予定です。

この調査は、医療現場での変化と医師のニーズに応える重要なデータを提供するものとなっています。今後も無料で情報を回収し、その結果を業界全体に還元していく取り組みが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社インテージホールディングス
住所
東京都千代田区神田練塀町3番地 インテージ秋葉原ビル
電話番号
03-5294-7411

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