古代エジプト展が日本へ!
オランダのライデン国立古代博物館が所蔵する約250点の古代エジプト関連アイテムが、2020年4月から全国8つの会場で展示されます。この特別展は、単なる展覧会に留まらず、古代エジプトの文化や人々の死生観、さらに科学技術の進歩を駆使した新しい視点が盛り込まれています。
展覧会の概要
本展では、ミイラや棺が展示されるほか、古代エジプト人の生活や社会についても多くの情報を提供します。特に注目すべき点は、現代の科学技術を使用したCTスキャンによる研究成果の世界初公開です。具体的には、本展用に選ばれた3体の人間のミイラと1体の動物のミイラについての調査結果が明らかにされます。これにより、古代のミイラ作りに関する新しい知見が得られ、人々の美意識や医療知識を知るきっかけとなることでしょう。
また、圧巻の立体展示も予定されています。特別に立てられた状態で展示される12点の棺が並ぶことで、観客は幻想的な空間に誘われ、当時の人々の死生観を実感できるよう設計されています。
さらに、ライデン国立古代博物館は、古代エジプトの遺物の中でも特に重要なコレクションを有しています。17世紀前半から続くこのコレクションは、2万5千点に及び、ヨーロッパのエジプト的な展示グループの中でも特に評価されています。
ライデン国立古代博物館について
ライデン国立古代博物館は、オランダの大学都市ライデンに位置し、1818年に設立されました。古代エジプトだけでなく、ギリシャやローマを含む様々な文化のコレクションを有しており、世界的にも重要な博物館の一つとされています。特にエジプトに関しては、研究活動も豊富で、1960年代からエジプトでの発掘調査を続け、多くの重要な発見を行っています。
開催日程と場所
古代エジプト展は以下のスケジュールで開催されます。
- - 福岡展: 2020年4月25日(土)~6月21日(日): 九州国立博物館
- - 札幌展: 2020年7月4日(土)~9月6日(日): 北海道立近代美術館
- - 愛知展: 2020年9月19日(土)~12月6日(日): 愛知県美術館
- - 静岡展: 2020年12月19日(土)~2021年3月31日(水): 静岡市美術館
- - 東京展: 2021年4月16日(金)~6月27日(日): Bunkamura ザ・ミュージアム
- - 仙台展: 2021年7月9日(金)~9月5日(日): 仙台市博物館
- - 山口展: 2021年9月中旬~11月上旬: 山口県立美術館
- - 兵庫展: 2021年11月下旬~2022年2月下旬: 兵庫県立美術館
各会場の詳細情報や最新情報については、公式サイトを通じて随時発信される予定です。独自の古代エジプトの魅力を間近で感じる絶好のチャンスをお見逃しなく!