自動車部品メーカーの小糸製作所は、社会貢献活動の一環として、静岡県牧之原市に企業版ふるさと納税を活用し、5000万円を寄付したことを発表しました。
寄付金は、牧之原市の「外国人児童生徒教育支援事業」に充てられます。この事業は、人口減少と地域経済活性化への対応として、外国籍市民を広く受け入れる牧之原市が、日本語教室の運営や外国籍市民の子どもたち向けの日本語初期支援教室「いっぽ」を開講するものです。
小糸製作所は、牧之原市に2つの工場を有しており、地域社会の一員として、子どもたちの教育支援に貢献したいという強い思いから今回の寄付に至りました。
同社は、寄付を通して、外国籍児童生徒が安心して学校生活を送れるよう、日本語習得を支援し、コミュニケーションの障壁を取り除くことで、子どもたちが未来に向かって健やかに成長できる環境づくりに貢献したいと考えています。
小糸製作所は、今後も企業メッセージ「安全を光に託して」の下、事業活動を通じて交通事故防止など社会的課題の解決に貢献するとともに、地方創生やサステナビリティ、SDGsの実現に貢献していくとしています。
小糸製作所による牧之原市への企業版ふるさと納税は、単なる資金提供にとどまらず、地域社会への貢献という企業の姿勢を明確に示すものと言えるでしょう。
特に、外国籍児童生徒への教育支援という、地域社会が抱える課題に焦点を当てた点は、注目に値します。多文化共生社会の実現に向けて、企業が積極的に貢献する姿勢は、他の企業にとっても模範となる事例と言えるでしょう。
今後も小糸製作所が、地域社会に対してどのような取り組みを行っていくのか、注目していきたいです。