12月14日、代々木第一体育館で開催されたK-1 WORLD GP 2024 JAPAN in TOKYO ~FINAL~に於いて、K-1無差別級世界最強トーナメントが行われました。この大会に出場したのは、GENESIS/TEAM3Kに所属する山口翔大選手です。彼は惜しくも日本人初のK-1無差別級王者の座は逃しましたが、同じく大阪府堺市出身の武蔵選手が2005年に3位を記録して以来、19年ぶりとなる第3位に輝くという快挙を成し遂げました。
これまでの大会では山口選手がK-1無差別級の王座に挑戦する姿が見られ、今大会でも彼の成長した姿に期待が寄せられていました。それでは、彼の試合の振り返りを見ていきましょう。
第一回戦
初戦の相手はイタリアのクラウディオ・イストラテ選手で、体重で15キロの差がある体格差マッチとなりました。序盤は非常に緊張感のある展開となり、イストラテ選手が反則を繰り返す中で、山口選手が冷静さを保ちながら応戦しました。途中で大会の主審がイストラテ選手にレッドカードを宣告。これを利用し、山口選手は試合を制し、見事に準決勝進出を果たしました。
準決勝
準決勝で山口選手が対戦したのは中国代表のフェン・ルイ選手。試合開始直後から、一進一退の攻防が繰り広げられ、両者の技術が際立ちました。山口選手は優位に立つために、巧みに距離を縮めようと試みましたが、フェン・ルイ選手のパンチやサイドキックが次第にダメージを与え、最終的には判定で敗退しました。しかし、その中でも山口選手が持つ空手の力強さや、精神的なタフさは多くを魅了しました。
結果と今後
山口翔大選手はK-1無差別級世界最強トーナメントを第3位という成績で終えました。日本人として武蔵選手、佐竹雅昭選手に続いて3位以上に入賞したのは、19年ぶりの快挙であり、誇らしい結果です。来年からは彼の本来の階級であるK-1クルーザー級に出場予定であり、今後の世界タイトル獲得への期待が高まります。
今大会での悔しさを胸に、次のチャレンジへと目を向ける山口翔大選手。ファンとして、彼に寄せる応援を忘れずに背中を押し続けたいものです。彼のさらなる活躍が楽しみですね。