LVMH Métiers d’Art、日本初のアーティストレジデンスを発表
フランスの高級ブランドLVMHの工芸部門、LVMH Métiers d’Artが、日本初となるアーティストレジデンス「LVMH MÉTIERS D’ART RÉSIDENCE ARTISTIQUE」を開催することを発表しました。そして、選ばれたレジデンスアーティストに、アーティストやアニメーターとして活動する米澤柊が決定しました。
プログラムの概要
このアーティスト・イン・レジデンスプログラムは、LVMHが新たな芸術的才能を見出し育てることを目的にしています。2015年から始まったこのプログラムは、伝統工芸に革新的なアプローチを織り交ぜることを目指しており、日本での開催は今回が初めての試みです。
米澤柊の役割
米澤柊は、エイベックス・クリエイター・エージェンシーが推薦したアーティストの一人であり、岡山の老舗デニムメーカー「KUROKI」にて、6ヶ月間もの長期にわたり滞在制作を行います。KUROKIは今年75周年を迎える企業で、こちらの舞台でデニムの職人技術を学びながら、自由に作品制作を行う予定です。米澤が作り出す作品は、2025年の下半期に発表される予定です。
アートとサステイナビリティ
米澤柊の選出は、LVMHのサステイナビリティに対する取り組みをより一層強化するものです。アートとファッションの関係が進化する中で、米澤は自身の創造性を活かし、新たな価値を生み出すことが期待されています。
米澤柊のコメント
米澤は、今回のレジデンス選出について「KUROKIの75周年を祝う気持ちで、伝統と革新の交差点を体感しながら、新しい発見や感動を探求していきたい」とコメントしています。
米澤柊のプロフィール
1999年生まれの米澤柊は、アーティスト、アニメーターとして活動し、多彩なメディアを駆使した作品を展開しています。彼の作品は、アニメキャラクターに特有の儚い感情を描き出し、デジタル領域における生と死について考察しています。特に「Obake’s Screenshots」シリーズでは、デジタル環境と実体の関係性を探求し、現代社会における存在の循環性をテーマにしています。
KUROKIとMEET YOUR ART
KUROKIは、1950年に岡山県井原市で設立され、デニム製造で世界的に有名なブランドです。自社での染色から加工までを一貫して行い、高品質のデニム製品を提供しています。また、MEET YOUR ARTは、日本国内でのアーティストの活動を支える最大級のアートプロジェクトであり、米澤柊との連携を通じて多様な芸術表現をサポートしています。
興味深いことに、米澤柊が手がけたプロジェクトは、MEET YOUR ARTのメディア出演や、来年度のアートフェスティバル出展など、地域や国境を越えるアートの可能性を追求しています。今後の彼の活動から目が離せません。