横浜市、高齢者の自立支援に向けた新たな介護予防サービスを3区で先行開始!
横浜市では、コロナ禍の影響で外出の自粛や運動不足、人との交流が減少し、健康と介護が必要な状態の中間である「フレイル」状態の高齢者が増加しています。フレイルは、体力や心身の機能が低下し、将来介護が必要になるリスクが高まっている状態です。
この状況を改善するため、横浜市は令和6年6月から、南区、栄区、泉区の3区において、新たな介護予防サービスを先行的に開始します。このサービスは、データ分析に基づいたきめ細やかな支援と、民間事業者との連携による多様なプログラムを提供することで、高齢者の自立を支援し、健康寿命の延伸を目指しています。
3つの特徴
1. データ活用による効率的な支援
健康診断や医療、介護などのデータから、フレイル状態にある高齢者を特定し、一人ひとりの状況に合わせたプッシュ型の支援を行います。例えば、身体機能や栄養状態、口腔機能の低下が懸念される高齢者に対して、適切な介護予防サービスを提供することで、フレイルの進行を抑制し、健康状態の改善を目指します。
2. 民間事業者との連携による「ハマプロ」
「ハマプロ」は、スポーツジムと連携した新しい介護予防サービスです。高齢者が気軽に運動に取り組める環境を提供することで、体力向上や健康維持を促します。
スポーツジムに通えない高齢者に対しては、保健師、看護師、栄養士、歯科衛生士、リハビリ専門職などの医療専門職が、家庭訪問などのサービスを提供し、個々のニーズに対応します。
3. 多様な機会を活用したフレイルリスクのある高齢者の把握
データ分析に加えて、地域住民向けの健康イベントや、通いの場などで、フレイルチェックシートを用いて、フレイル状態にある高齢者を積極的に把握します。チェックシートの結果に基づき、必要に応じて「ハマプロ」などの介護予防サービスにつなげ、早期からの支援体制を構築します。
スポーツジムとの連携
スポーツジムとの連携は、「セントラルスポーツ株式会社」と「株式会社ルネサンス」に委託して実施されます。高齢者向けの運動プログラムや、健康に関する指導など、専門的な知識と経験を持つスタッフがサポートします。
コロナ禍におけるフレイル対策
コロナ禍においては、運動不足や社会参加の機会減少などにより、フレイル状態が悪化する可能性が高まっています。早期に介護予防に取り組むことで、健康状態の維持、改善が期待できます。
横浜市は、新たな介護予防サービスを通じて、高齢者が自分らしく、いきいきと生活できる社会の実現を目指しています。