新たな観光拠点「きものリトリートホテル」開業予定
2021年春に山形県白鷹町にオープン予定の「きものリトリートホテル」。ここでは、着物の魅力を中心に地域文化を体感できる新たな観光拠点が誕生します。旧奥山邸という歴史的建物で、着物とともに地域の物語や文化を大切にし、訪れる人々に感動を提供する事業が進行中です。
着物と地域文化を結ぶテーマ
このホテルのテーマは「きものリトリートホテル」。着物への興味を起点に、地域の歴史や文化を深く体感できる施設を目指しています。「養蚕」や「着物」にまつわる貴重な体験を通じて、日本の伝統文化を次世代に伝えていくことを理念としています。
リトリート体験について
リトリートは「日常を離れ、自分に向き合う場所」。このリトリートホテルでは、着物や白鷹町の文化、さらには日常生活に即した暮らしの体験が用意されています。田植えや稲刈りなど、地元農家と連携し、生業を体験するプログラムを展開予定です。これにより、宿泊客は地域の生活文化を肌で感じながら、心も体もリフレッシュすることができます。
旧奥山邸の歴史と価値
旧奥山邸は、米沢藩の再興に貢献した上杉鷹山の伝説と深く結びついています。ケネディ元大統領が尊敬したこの人物は、質素倹約を重んじながらも、新しい産業を育て上げました。この歴史的背景を持つ場所である旧奥山邸は、「株式会社とみひろ」によって受け継がれ、400年以上にわたる呉服店の伝統を継承し、着物文化の発展に寄与しています。
地域活性化への取り組み
このプロジェクトは地域活性化の一環でもあります。「白鷹町広域まちづくり協議会」の一員として、観光資源の発掘やブランディング手法を検討してきました。このリトリートホテルの開業によって、白鷹町の魅力が広まり、さらなる観光客の誘致が期待されます。地域の多様な文化を発信し、地元経済の活性化を図ることが目標です。
プロジェクトチームと今後の展望
このプロジェクトには、株式会社とみひろや老舗旅館「高見屋旅館」、古民家再生事業の「NOTE」、更には地域創生を手掛ける「NECキャピタルソリューション」が参加しています。クリエイティブなメンバーでもある建築士やデザイナーらと共に、独自の観光施設を築くための準備が進められています。数回のワークショップを通じて地域の方々の意見を取り入れながら、開業に向けた改修作業も進めていく予定です。
施設概要
- - 施設名:NIPPONIA 白鷹 旧奥山邸(仮称)
- - 所在地:山形県白鷹町浅立183番地1
- - 敷地面積:約8,000㎡
- - 客室数:計8室(5棟)
今後の発展にご期待ください。地域の人々やこのプロジェクトに興味のある方の協力が必要です。ぜひ、開業に向けた動きや作業を応援お願いします。