JALスカイミュージアムでAIアシスタントロボット「temi」の実証実験が開始

JALスカイミュージアムにおける新たな挑戦

2024年11月1日、日本の航空業界での新たな取り組みが始まります。日本航空株式会社と株式会社JALインフォテックが共同で、JALスカイミュージアムにてAIアシスタントロボット「temi」を活用した実証実験を実施します。このプロジェクトは、12月25日までの約二ヶ月間にわたって行われ、訪問者にどのような新しい体験を提供するのか注目されています。

インバウンド需要の高まり

最近では、インバウンド旅行の需要が高まっており、外国からの訪問者が増加しています。それに伴い、訪問者に対する多言語対応の必要性が一層強まっています。特に、英語や中国語、韓国語を話す外国人に向けた案内が喫緊の課題として浮上している中で、「temi」の導入が期待されています。このロボットは、日本語だけでなく多国語での案内が可能であり、インタラクティブな体験を提供することができます。

ロボット「temi」の機能

「temi」は、アメリカの企業temi社が開発したテレプレゼンスAIロボットです。このロボットは、リアルタイムで映像や音声を通じてコミュニケーションができ、地図生成や自律運転による案内が可能です。また、展示物の詳しい説明を行うために多言語機能が搭載されており、訪問者に対してスムーズな施設案内を実現します。

実証実験の概要

この実証実験では、従来の自律移動型のロボットを活用した施設案内に加え、完全自動化された多言語対応の展示物紹介ツアーが行われます。これは、日本の航空会社において初の試みであり、ロボットによる新しい見学体験を提供することで、訪問者により充実した時間を過ごしてもらうことが可能になります。

さらに、実証実験を通じて得られたデータやフィードバックを基に、今後のロボットの活用方法についても検討が進められます。将来的には、空港などの現場でも「temi」や他のロボットたちを導入し、より快適でインタラクティブな体験を提供していくことが期待されています。

まとめ

JALスカイミュージアムでの「temi」を活用した実証実験は、訪問者に対して新しい体験を提供するだけでなく、スタッフの省力化や業務効率の向上にも寄与します。自律走行や多言語対応という最先端の技術を駆使したこの取り組みが、今後の航空業界や観光業界にも大きな影響を与えることでしょう。今からこの試みの成果がどうなるのか、非常に楽しみです。