新たな自販機登場
2024-10-17 22:12:36

廃食用油を活用した新しい航空燃料の未来をお届けする自販機登場

環境に優しい未来への第一歩



2024年10月16日、中野区の東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅に「Fry to Fly Projectラッピング自販機」が設置されました。この自販機は、家庭や店舗で発生する廃食用油を原料にした持続可能な航空燃料(SAF)を活用する「Fry to Fly Project」の一環として展開されています。

「Fry to Fly Project」は、廃食用油を国産SAFの原料に活用し、航空機が環境に優しい燃料で飛ぶ未来を実現することを目指す取り組みです。このプロジェクトは、日揮ホールディングスが主導し、東京メトロやダイドードリンコなどの企業が参加しています。自販機には、プロジェクトのシンボルデザインが全面にラッピングされており、駅利用者にこの取り組みをより身近に感じてもらい、持続可能な社会の実現に向けた重要性を広めることを目的としています。

社会の意識向上を図る



設置された自販機は、駅を訪れる人々にFry to Fly Projectを知ってもらう良い機会です。東京メトロの社長、山村明義氏は、このプロジェクトに賛同することで、より多くの人々に脱炭素社会の実現に向けた意識を持ってもらいたいと語っています。また、ダイドードリンコの中島孝徳社長も、プロジェクトの重要性を強調し、企業としての責任を果たすことを期待しています。

本自販機の設置は、各社が共に協力し合い、廃食用油の収集から航空燃料の製造へと続くサプライチェーンを構築するための第一歩です。今後も東京メトロとダイドードリンコは、自販機の設置を全国に広げ、プロジェクトの認知度を高めていく方針です。

プロジェクトの全容



Fry to Fly Projectの焦点は、廃食用油の収集・再利用を通じて、持続可能な航空燃料の生産に貢献することです。2023年9月時点で、このプロジェクトには160社以上の企業や自治体が参加しており、その数は増加傾向にあります。日揮HDは、SAF製造事業を進めており、2024年内には大阪府堺市に新たな製造プラントを完成させる予定です。

このような取り組みは、化石燃料からの脱却を目指し、環境保護に向けた新しい道筋を提供します。具体的には、SAFはCO2排出量を従来の航空燃料に比べて約80%削減する能力を持っているため、航空業界における環境負荷の軽減に大きく寄与することが期待されています。

持続可能な未来に向けて



この自販機の設置は、単なる販売機の導入にとどまらず、環境意識を高めるためのメッセージとも言えます。東京メトロやダイドードリンコ、そして日揮HDは、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続け、この自販機を通じて多くの人々にその重要性を伝えていくでしょう。今後の展開に注目が集まっています。


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会社情報

会社名
日揮ホールディングス株式会社
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA
電話番号
045-682-1111

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