広島銀行がデータ分析プラットフォームTableauを導入し業務効率を向上

データ利活用の新時代が到来

株式会社ひろぎんホールディングス（以下、ひろぎんHD）は、子会社の広島銀行にデータ分析プラットフォームTableauを導入しました。これはデータの利活用を促進し、業務の効率化を図るための重要な一歩です。ひろぎんHDは2023年からMarketing Cloudを活用するなど、デジタルマーケティングの改善に向けた取り組みを進めており、今回のTableau導入によって、より迅速で効率的な営業活動を実現するとしています。

デジタル化の背景

金融業界は急速に変化しており、柔軟なデータ分析が求められています。ひろぎんHDも社内には多くのデータを持つものの、事業戦略への活用は限定的でした。特に広島銀行の営業部門では、必要な情報が限られたデータソースに依存していたため、意思決定のスピードが鈍化していました。

そのため、Tableauを導入することで、データの視覚化と分析が容易になることが期待されています。これにより、営業部門が抱えていた課題を解決し、業務のスピードアップや効率化が図られるでしょう。

Tableau導入の具体的な取り組み

ひろぎんHDは、2024年6月よりTableauを活用し、以下の取り組みを進めています。

- 収益関連帳票の移行: 広島銀行の営業企画部では収益関連の帳票をTableauに移行し、ダッシュボードの拡充を図っています。将来的には、営業以外の情報にもアクセスできるプラットフォームを目指しています。
- 効率化の実現: データの抽出や前処理をTableauで標準化、自動化することで、業務の効率化を図り、重要な業務へリソースを移行します。
- 経営状態の把握: データを様々な切り口で可視化し、地区や支店単位での推移を迅速に把握できるようになります。これにより、より的確な事業判断が可能になります。

企業のビジョンと未来の展望

ひろぎんHDの執行役員DX統括部長、石原和幸氏は、「Tableauを使ったデータ分析を通じて、地域活性化に寄与したい」と述べています。すでに広島銀行の営業部門での利用が始まっていますが、今後は管理部門やグループ全体への展開も視野に入れています。

また、Salesforceの代表者も、Tableauがユーザーに寄り添ったプラットフォームであり、データカルチャーの醸成を支援することを強調しています。これにより、ひろぎんHDが掲げる中長期的な目標や地域活性化に向けた支援も進めていくとのこと。