業務プロセス改善を支援する新サービス「Add-Value for SAP Signavio」とは

新サービス「Add-Value for SAP Signavio」について

SCSK株式会社は、新たに「Add-Value for SAP Signavio」というサービスを2025年9月に開始することを発表しました。このサービスは、SAP S/4HANAを導入済みの企業や新たに導入を検討している企業に向け、業務プロセスの分析と改善を支援することを目的としています。特に業務標準化に直面している企業にとって、大変重要な取り組みとなるでしょう。

1. 背景

企業がERPを導入する際には、従来の方法では業務プロセスを変更することなく、アドオンやカスタマイズを行うケースが多く見られました。しかし、このアプローチは導入後のコスト増や業務のブラックボックス化を引き起こすことがあり、DX（デジタルトランスフォーメーション）の障壁ともなっていました。そのため、最近では「Fit to Standard」という考え方が主流となり、業務プロセスの変革が求められています。新たに導入されたSAP S/4HANAの標準機能を活かしつつ、企業はビジネス環境の変化に柔軟に対応することが求められています。

2. 「Add-Value for SAP Signavio」の概要と提供範囲

「Add-Value for SAP Signavio」は、SAP Signavioを基にした業務プロセス改善サービスです。システム内のデータを分析し、業務プロセスを可視化することで、課題を発見し改善提案を行います。このプロセスは、データドリブンなアプローチによって進められ、企業が抱える具体的なニーズに応じた支援を提供します。

サービスの具体的な内容は以下の通りとなっています：
1. 現状の業務プロセスを可視化するAs-Is分析
2. 業務課題の特定とTo-Be設計
3. 標準業務プロセスの設計
4. ダッシュボードの設定
5. システム連携のサポート
6. ユーザー教育やハンズオントレーニング

3. 特徴

このサービスの大きな特徴は、SAP認定コンサルタントが専任体制でサポートすることです。SCSKは、SAPの専門家を多数抱えており、経験に基づいた的確なアドバイスを提供します。また、お客様の業務をよく理解することで、実効性の高い改善案を提案し続ける体制が整っています。

実績として、製造業や商社における多くのSAPシステム導入案件があります。長年培ったノウハウを駆使して、それぞれの企業にとって最適な業務改善案を見つけ出し、業務効率や品質の向上を図ります。これにより、TCO（総保有コスト）の削減やDXの推進にも寄与することが期待されています。