ロート製薬が奈良県宇陀市で取り組む食の起業家支援
ロート製薬株式会社は、奈良県宇陀市において食分野に特化した起業家を誘致し支援するプロジェクトを始動させました。この取り組みは、地域資源を最大限に活用し、持続可能な社会の実現を目指しています。
Project Overview
このプロジェクトはNext Commons Lab(NCL)奥大和と連携して、2017年春を目指して食に関連するさまざまなプロジェクトを立ち上げることを目的としています。NCLの理念では、地域の知識と技術、最先端のテクノロジーを融合し、新たなフードコモンズの構築を図っています。
地域資源の活用
奈良県宇陀市は、薬草の栽培地として知られ、有機農業も盛んです。これらの地域資源を活かしながら、多様な事業を展開することが期待されています。特に注目されるのは、次の10のプロジェクトが想定されています。
1.
ハチミツ: 耕作放棄地を活用した養蜂事業と、そのハチミツを使ったスキンケア商品。
2.
オーガニックビーフード: 完全オーガニックなベビーフードの開発。
3.
シードバンク/フードハブ: 在来種の保存と伝統野菜の栽培。
4.
マイクロジビエ: 小規模解体設備の普及と肉の加工食品の開発。
5.
ハーバルビール: 薬草やハーブを使った新しいビールの開発。
6.
フードコミュニティ: 農村料理のアーカイブと配食サービスの創出。
7.
食農ツーリズム: 農業と食に特化した観光プログラムの開発。
8.
森のようちえん: 地域に根ざした幼児教育の場の設立。
9.
きのこ栽培: 独自の研究を基にしたきのこの栽培。
10.
クリエイティブビレッジ: クリエイターの活動拠点の形成。
これらのプロジェクトは、地域の専門家や事業者と連携しながら進められ、資源の循環や地域活性化に寄与することを狙っています。
起業家支援の特徴
ロート製薬の起業家支援プログラムでは、参加者に対し、3年間の支援が約束されています。支援の内容には、専門的な知識の教授、技術の普及、さらにはプロダクトの研究開発やブランディング、流通に至るまで幅広い分野が含まれています。
地域の人々や資源と密接に関わりながら、自身の理想のライフスタイルやビジネスモデルを実現する機会が提供されるため、起業家たちは自立した地域社会の形成に貢献することが期待されています。
説明会の開催
興味を持たれている方に向けて、プロジェクトの詳細を説明する説明会を開催予定です。具体的な日程や場所は以下の通りです。
- - 12月19日: 大阪市
- - 12月20日: 東京都(汐留ビル)
- - 1月14日: 東京都(汐留ビル)
- - 1月25日: 東京都(汐留ビル)
まとめ
地域に根ざしたこの取り組みは、地方創生や持続可能な社会の確立に向けた重要なステップです。ロート製薬が推進する新たな食のスタンダードづくりに注目が集まります。このプロジェクトによって、奈良県宇陀市は未来の地域創生のモデルケースとなることでしょう。