トーア紡コーポレーション、中期経営計画TOA FG2027を発表

トーア紡コーポレーションが新たな成長戦略を発表

2025年2月13日、株式会社トーア紡コーポレーション（本社：大阪府大阪市、証券コード：3204）は、中期経営計画「TOA FG2027」を発表しました。この計画は、企業グループの創立100周年という重要な節目に合わせて策定されたもので、次の3年間を見据えた成長戦略が色濃く反映されています。

計画策定の背景とは？

前中期経営計画では、様々な不安定要因が影響を及ぼす中でも、収益力の向上が達成されました。しかし、国際情勢の複雑さや急激な為替変動、原材料の高騰など、厳しい環境が続いている中で、新たな成長を切り拓くために「TOA FG2027」が策定されました。企業としての挑戦を続け、さらなる成長を目指す姿勢が伺えます。

成長テーマと基本戦略

新たな中期経営計画では、主に以下の二つの成長テーマが掲げられています。第一のテーマは「収益力向上への継続的挑戦」。このテーマの下、基幹5事業（衣料、インテリア産業資材、エレクトロニクス、ファインケミカル、不動産）における対応力を強化し、収益の安定化を図ります。

第二のテーマは「挑戦し続ける組織風土の醸成」です。社員一人ひとりが意欲を持って働ける環境の整備が重要視されています。

基本戦略としては、各事業において新たな取り組みを行い、持続的な成長を実現するための積極的な設備投資の継続が含まれています。これにより、企業全体の事業基盤を確立し、環境への配慮も考慮したサステナビリティへの取り組みも強化されます。

投資計画と株主還元

計画された設備投資額は、2025年度から2027年度の累計で約19億円です。この資金は、新たなプロジェクトや設備に投資される予定で、企業の成長を支える重要な要素となります。

また、株主への利益還元にも重点が置かれています。各年度において投資や経営状況を見極めた上で、安定した配当の引き上げが行われる計画です。この経営方針は、企業の持続的成長に向けた資源の確保と、株主に対する誠実な姿勢を示すものです。