包丁ブランド『HADO』
2021-05-25 10:00:07

109年の歴史を経て生まれた新たな包丁ブランド『HADO』の挑戦

109年の歴史を経た新たなブランド『HADO』の誕生



株式会社福井は創業109年を迎え、ついに自社製造の包丁ブランド『HADO』が誕生しました。その背後には、社員一人一人の情熱と決心が横たわっています。特にこのプロジェクトを推進したのは、営業と倉庫を担当していた丸山忠孝氏の「職人になりたい」という思いでした。この告白がきっかけとなり、社長と会長は彼に信じられないような提案をしました。「3年ほど外で修行し、帰ってくれば面倒を見る」とのこと。その提案は、丸山氏の新たな職人の道を切り開いただけでなく、株式会社福井にとっても大きなターニングポイントとなりました。

工房のオープン



2019年春、ついに丸山氏の修行が終わり、工房がオープンしました。この工房が開設されたことで、会社のDNAが呼び覚まされたと社長の福井氏は語ります。「工房の設立は、我々が100年間培ってきた歴史の新たなスタートである」と。これからは、この工房から世界に通じる高品質の包丁を送り出し、次世代の職人たちを育てる意向です。

丸山氏は堺の巨匠や先輩たちから技を学び、日々研磨を重ねています。また、丸山氏に続く二人目の職人も育ち始め、いよいよブランドの立ち上げが現実として近づいてきました。

新たなブランド『HADO』の誕生



2021年春、『HADO』というブランド名が誕生しました。このブランド名は「刃の道」と書かれ、堺の伝統工芸としての誇りを表現しています。『HADO』のコンセプトは「モノづくりの魂」であり、単に切れ味の優れた包丁を超え、全ての人に感動を与える製品を目指しています。100年以上の歴史を持つ株式会社福井の新たな挑戦が、ここに始まったのです。

ブランドのメンバー



『HADO』の中心メンバーには、丸山氏の他に企画営業の市川氏、社長の福井氏が含まれています。このチームは、新しいムーブメントを起こすことを目指し、広がりを持たせたプロジェクト活動に取り組んでいます。また、彼らの目標は、フランスやイギリスをはじめとする海外にも展開し、日本国内でも幅広い市場にアプローチすることです。

商品ラインアップ



現在、『HADO』では3つの製品シリーズを展開しています。まず「純白(じゅんぱく)」シリーズは、伝統工芸士田中義一による白紙一号鋼を使用し、丸山氏が刃付けを担当。次に「銀三(ぎんさん)」シリーズは、銀紙三号鋼を使い、伝統工芸士山塚尚剛によって作り出されています。最後に「墨(すみ)」シリーズは、立ち現れる鍛造の痕が印象的な力強い製品で、丸山氏による刃付が施されています。

このように『HADO』は、堺という土地の持つ素材と技術を最大限に活かした商品展開をしています。

ブランドの価値



『HADO』のパッケージには、日本の伝統とモノづくりへの情熱が込められています。素材選びから細部にわたるディテールまで、丹念に作り上げられたパッケージは、和の心をしっかりと感じさせてくれます。また、フィリップ・ワイズベッカー氏によるドローイングがブランドのイメージをより引き立てています。

最後に



『HADO』は、今後も堺の職人たちの技を引き継ぎ、未来に向けた新たな道を切り開く存在であり続けるでしょう。彼らの活動を追い続け、包丁が持つ美しさと機能性を感じてみてはいかがでしょうか。詳しい情報やメッセージはブランドサイトでチェックしてください。

会社情報

会社名
株式会社福井
住所
大阪府堺市堺区九間町東1-1-10
電話番号
072-227-0001

関連リンク

サードペディア百科事典: 大阪府 堺市 HADO 株式会社福井

Wiki3: 大阪府 堺市 HADO 株式会社福井

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