井上靖文化賞受賞者発表
2025-03-28 18:24:42

第8回井上靖記念文化賞の受賞者に中川裕氏と斎藤真理子氏が輝く

第8回井上靖記念文化賞の受賞者が発表



文化と地域貢献を称える第8回井上靖記念文化賞の受賞者が決定しました。この賞は、旭川にゆかりのある著名な作家、井上靖の業績を記念し、地域や社会へ継続的に貢献している人物を表彰しています。

今年の受賞者には、言語学者の中川裕(なかがわひろし)氏が選ばれました。中川氏はアイヌ語やアイヌ文化の専門家であり、その研究をもとに言語の構造と歴史を深く掘り下げてきた人物です。ただ研究にとどまらず、彼はアイヌ語を“生きた言語”として理解し、それを現代社会に適用する活動も行ってきました。専門知識を社会に生かすその姿勢が、学者としての真価を示しています。

もう一方の受賞者は、翻訳家の斎藤真理子(さいとうまりこ)氏です。彼女は韓国文学の翻訳において重要な役割を果たし、日本におけるその普及に大きく寄与してきました。特に、激動の歴史を生き抜いた人々の声を翻訳を通じて届けることで、多くの読者に共感をもたらしました。斎藤氏の仕事は、文化の架け橋となり、両国の理解を深めるための重要な役割を担っていると評価されています。

受賞式は2025年5月24日、アートホテル旭川で開催される予定です。参加は無料で、定員は100名としています。この式典では、受賞者による講演も行われる予定です。興味のある方は事前の申し込みが必要ですので、詳しくは旭川市の公式ウェブサイトをご確認ください。

この賞は、地域の文化活動に対する重要な評価を担っており、これまでにも多くの著名な人物が表彰されてきました。直近の受賞者には、バレエダンサーの熊川哲也氏や詩人の吉増剛造氏などが名を連ねており、その影響力は計り知れません。

過去の受賞者に見る文化賞の意義


ついに迎えた第8回ということで、受賞の背景には過去の受賞者たちの活躍があります。例えば、1回目の受賞者である文化人類学者の菅野昭正氏や小田豊氏は、それぞれの分野で多大な貢献をし続けています。こうした先達たちの功績は、今日の受賞者たちにも絶大な影響を与えていることでしょう。

地域社会における文化への感謝や、それを支える活動が焦点となるこの賞は、未来の文化人を育成する一助となればと思います。受賞者たちの次なる活躍に是非注目していきましょう。今後も文化賞の授与が、地域への良い刺激となることに期待しています。


画像1

画像2

会社情報

会社名
井上靖記念事業実行委員会
住所
北海道旭川市7条通9丁目 旭川市役所総合庁舎4階旭川市教育委員会 社会教育部文化振興課内
電話番号
0166-25-7558

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。