特別展「戦後80年戦争の記憶」
2025年は日本が戦後80年を迎える節目の年です。この特別展では、横浜市民が受けた戦争の影響や空襲の実態を、資料と証言をもとに紹介します。特に、戦後占領期に続く戦争の被害に焦点を当て、子どもたちの目を通してその歴史を考える場を提供します。参加者には、戦争が私たちの生活にもたらした影響を理解し、次世代に伝える機会となる事を願っています。
展示の目的と内容
この展示は、一般市民がいかにして戦争を経験し、それがどのようにその後の生活に影響を与えたかを探ります。戦争が始まる前から終戦までの期間における市民生活の変化や、特に子どもたちに与えられた影響に注目しています。
展示される資料には、南吉田国民学校での集団疎開の児童写真や、戦時中に教育を受けることを求められた学童の様子が含まれています。特に、1941年に制定された国民学校の教育制度下では、子どもたちは「少国民」としての役割を果たすことを強いられ、軍事教練も行われるなど、異常な状況でした。
戦後の教育と文化
本展では、横浜市立戸部小学校に残る戦時中の日誌や資料を通じて、当時の教育現場の実態にも光を当てます。この学校には、戦争の影響が色濃く残る資料が多く保存されています。これまで知られていなかった歴史が明らかになることで、戦時中の教育が与えた影響を振り返る良い機会となるでしょう。
学習支援プログラム
展示期間中は、小・中・高校生、大学生向けの学習支援も行われます。各学年に応じた視点から展覧会を理解しやすくするため、エデュケーターによるアドバイスが得られます。特に、土曜日には学生の観覧料が無料となり、気軽に訪れることができます。事前に学生証を持参することを忘れずに。
記念講演会の開催
さらに、9月15日には特別講演会が開催されます。講師には、聖母愛児園卒園生の青木ロバァト氏を招き、当事者が経験した「GIベビー」の記憶について語っていただきます。戦争体験を直に聞く貴重な機会をお見逃しなく。
展示情報とアクセス
- - 会期: 2025年7月19日~9月28日
- - 会場: 横浜都市発展記念館1Fギャラリー(入場無料)
- - 交通アクセス: みなとみらい線「日本大通り駅」から徒歩0分。JR「関内駅」南口から徒歩10分。
この特別展は、歴史が我々の社会に与えた影響を再認識し、未来につなげるための重要な機会です。この貴重な体験を通じて、戦争の記憶を次の世代に引き継いでいく重要性について考えてみませんか?