温泉旅館発の文学賞「三服文学賞」最終選考へ!
株式会社和多屋別荘が主催する「三服文学賞」は、今年で第3回を迎え、温泉旅館というユニークな視点から多くの文学作品を集めました。応募数は609作品に達し、その中から厳選された最終候補が定まりました。大賞の発表は11月3日、嬉野市にある旅館で行われます。この日は各賞の発表の他、大賞受賞者の書籍出版イベントも予定されています。
最終候補作品のラインナップ
今回の大賞候補作品には、さまざまな作風の作品が揃っています。以下がそのリストです。
1.
『流れ流れて』 永津わか
2.
『傷に宿る美しさ』 ざっこくまいまい
3.
『釉薬』 依田喫茶
4.
『ふゆう』 來須凛太郎
5.
『ひにいだかれて』 ケムニマキコ
また、嬉野地域賞や企業賞の候補作品もあり、地域や企業に密着した視点からの作品が評価されています。嬉野地域賞には、地元に在住・勤務・在学中の方の作品が対象となり、企業賞は協賛企業が独自の視点で選定します。
三服文学賞の理念と展望
三服文学賞は、ただの競技ではなく、「読む人に届く作品」と「書く人を応援する場」を目指しています。旅館の中で開業した書店「BOOKS&TEA 三服」を中心に、参加者が「書く楽しみ」を実感できる環境を整えています。特に、普段あまり文章を書かない方からの応募も歓迎されており、嬉野温泉を訪れた方も未訪の方も気軽に応募できるのが魅力です。
大賞を受賞した作品には、三服作家としての特典が与えられ、宿泊しながら執筆活動を行える権利が与えられます。このように、応募する側にも大きなチャンスが広がっています。
授賞式の詳細
11月3日には、大賞と各賞の発表が行われる予定です。会場は、嬉野市の和多屋別荘で、地域の作品や企業からの視点で選ばれた作品の発表が期待されます。また、第2回三服文学賞の大賞受賞者である葦田不見さんによる書籍出版イベントも行われるので、文学愛好者には見逃せないイベントになるでしょう。
授賞式は「多くの方に文学の楽しみを味わっていただきたい」という理念のもとに実施されることから、参加者には温かい雰囲気の中での交流が期待されています。
これからの文学シーンにおいて、三服文学賞は、唯一無二の存在感を持っています。温泉旅館が発信する新たな文学文化が、参加者や訪問者に大きな影響を与えることでしょう。