令和7年5月の鉄道輸送統計を徹底解剖！増加傾向にある旅客輸送の実態を探る

鉄道輸送統計月報（令和7年5月分）の概要

国土交通省が発表した令和7年5月の鉄道輸送統計によると、旅客輸送量が前年同月比で3.0%増加し、総旅客人数は2億8276万人に達しました。

旅客の動向

特に注目すべきは、JR旅客会社の旅客数が771,892千人（前年同月比102.8%）に達し、旅客人キロに換算すると22,376,764千人キロ（前年同月比105.8%）となっています。中でも新幹線の利用は一際目立ち、32,893千人（前年同月比109.5%）、8,546,605千人キロ（前年同月比110.7%）に達しました。これは、快適な移動手段としての新幹線が多くの利用者に支持されていることを示唆しています。

民鉄の影響

また、民鉄（JR以外）の旅客輸送も好調で、1,310,868千人（前年同月比103.2%）、13,450,660千人キロ（前年同月比102.9%）と順調に推移しています。このことから、地域交通の重要性と、民間鉄道の運営の持続可能性が高まっていることが窺えます。

貨物輸送の変化

一方、鉄道貨物輸送は少々異なる道筋を辿っています。貨物数量は285万トンで前年同月比1.8%減少し、貨物トンキロは14億トンキロで前年同月比0.0%と横ばいでした。具体的には、コンテナ輸送は1,689,349トン（前年同月比106.1%）に増加したものの、車扱輸送は1,162,069トン（前年同月比88.7%）に減少していることが分かっています。