昭和万葉俳句集の想い
2025-08-05 12:08:37

マルホ株式会社が寄贈した「昭和万葉俳句集」の深い想いと歴史

強く響く戦後の教訓とマルホの想い



マルホ株式会社は、1915年に大阪で創業以来、皮膚科学分野を中心に幅広い医療用医薬品を展開する企業として社会貢献に努めています。特に、1985年に発行した「昭和万葉俳句集」は、戦後の日本が抱える傷や想いを俳句という形でまとめた貴重な資料です。この俳句集は、全国から寄せられた10941句を集め、それぞれの句に込められた記憶も詳細に記録した「昭和万葉俳句前書集」と共に発行されました。

この取り組みは、戦争の影響を受けた人々の心の声を届ける目的があります。このような活動を通じて、マルホは生命(いのち)を大切にするという理念を広め、記憶の継承に寄与しています。

ピースおおさかへの寄贈



2025年には、戦後80年という歴史的な節目を迎えるのを機に、マルホは大阪城公園内にある資料館「ピースおおさか」に、昭和万葉俳句集を寄贈しました。「ピースおおさか」は、大阪空襲の犠牲者を追悼するための施設であり、戦争の悲惨さや平和の重要性を伝える役割を担っています。ここには、収集された資料が展示され、平和教育の場としても広く利用されています。

また、館内の図書室では、当社が寄贈した俳句集に加え、戦争や平和に関する多くの書籍が閲覧可能です。これは、次世代に向けて教訓を伝える大切な資源となるでしょう。

俳句に込められた思い



「昭和万葉俳句集」には、戦争を経験した人々の魂の叫びが詰まっています。例えば、ある俳句には、広島で原爆の恐怖を体験した医療従事者の心情が表現されています。彼は、青ぶくれの患者たちを前にして、生命の儚さを実感し、深い沈黙の中でその姿を見守ったといいます。このような記録は、戦争がもたらした痛みを後世に伝えるための貴重な財産です。

また、徴兵検査を受けた青年が自らの生活から離れ、戦争の渦中に巻き込まれる様子や、終戦を迎えた際の無念さが詠まれています。これらの俳句は、当時の人々が直面した現実を鮮明に描写し、今もなお私たちに響きます。

まとめと今後の展望



マルホ株式会社の「昭和万葉俳句集」に込められた想いは、単なる過去の記録ではなく、未来に生きる全ての人々へのメッセージです。生命を尊重し、共に支え合うことの重要性を伝えるこの取り組みは、ますます意義を持つでしょう。第2の記憶として、俳句集は生き続け、私たちに教訓を与え続けます。このような活動を通じて、マルホは今後も社会に貢献し、平和の大切さを広めていくことでしょう。


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会社情報

会社名
マルホ株式会社
住所
大阪府大阪市北区中津1丁目5-22マルホ株式会社
電話番号
06-6371-8876

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