長野エリア観光戦略研究委員会の発足
長野市では、観光資源の価値を最大限に引き出すための新たな取り組みとして「長野エリア観光戦略研究委員会」が発足しました。この委員会は、2027年の善光寺御開帳に向けて、市内外の多様なプレイヤーと連携し、観光客の需要を取り込むことを目指しています。具体的には、観光コンテンツの高付加価値化や新規開発、広域観光の視点からのプロモーションなどに取り組む計画です。
発足の背景と目的
長野市は、年間約1,000万人の観光客が訪れる国内有数の観光都市です。しかし、宿泊者数は約162万人と全体の10%に留まっており、滞在日数が短く、消費額も県平均を下回るという課題があります。そこで、この問題解決のために、毎年数え年で7年に一度開催される善光寺御開帳を地域経済を押し上げる絶好の機会とし、観光の促進策を打ち出すこととなりました。
令和4年の御開帳では、開催期間の延長により636万人もの参拝者が訪れ、経済波及効果も1,095.5億円を記録しました。この成功事例をもとに、長野市は2027年の御開帳を契機とし、観光振興を図るための戦略を進めていきます。
シンポジウムの概要
新たに発足した委員会では、観光振興の第一弾としてシンポジウムを開催します。約150名の参加者を招いて、「2027年の御開帳を契機に。長野市の観光のこれからを考える」というキーノートセッションを行い、観光の未来について議論します。さらに、インバウンド戦略のポイントと求められる体験価値についてのパネルディスカッションも予定されています。
シンポジウムの詳細
- - 日時: 令和7年7月29日(火)午前11時00分~午後2時00分
- - 場所: ホテルメトロポリタン長野3階「浅間」
- - 主催: 長野エリア観光戦略研究委員会
第1部では、長野市長、善光寺の事務局次長、立教大学の客員教授が登壇し、観光の将来について意見を交換します。第2部では、長野市副市長や岐阜県の観光誘客推進課の課長などが参加し、インバウンド戦略について具体的な策を議論。最後に、ネットワーキングランチを通じて参加者同士の情報交換を行います。
主な取り組み内容
この「長野エリア観光戦略研究委員会」では、以下のような取り組みを進めていきます。
- - 観光コンテンツの高付加価値化: 既存の文化財や自然、体験コンテンツを磨き上げ、新たな魅力を加え、国内外の観光客に訴求します。
- - 広域観光視点でのプロモーション: 長野市単独でなく周辺地域と連携した観光コンテンツの開発やプロモーションを進め、広域的な魅力向上を図ります。
- - スポーツとの連携: スポーツ事業の成長を促進し、観光施策を絡めた合宿誘致などを検討します。
- - 観光事業者の連携強化: 委員会を通じたシンポジウムやワークショップで最新情報や課題を共有し、ネットワークを構築します。
連絡先
参加申し込みや詳細な情報は、長野市観光文化部観光振興課までご連絡ください。電話番号:026-224-8316
Eメール:
[email protected]
長野市は今後も観光名所としての魅力を高めていく方針で、地域経済の活性化に繋げていくことが期待されます。