太陽光協会設立
2023-04-27 16:38:04
太陽光パネルのリユースとリサイクルの未来を切り拓く協会設立
太陽光パネルのリユース・リサイクル協会が設立
2023年5月29日、東京都中央区で「一般社団法人太陽光パネルリユース・リサイクル協会」が設立されました。この協会は、今後大量廃棄が予想される使用済の太陽光パネルを適正にリユース・リサイクルするための取り組みを行っていきます。
設立の背景
太陽光発電技術の発展により、2012年から導入が急速に進んできました。日本国内の導入量は、2021年には78.2GWに達しています。しかし、太陽光パネル自体の寿命は25年から30年程度であり、2030年には使用済パネルの大量廃棄が懸念されています。このため、適切なリユースやリサイクルの仕組みの構築が急務となっています。
協会設立の目的
使用済パネルは、その構造上リサイクルが難しく、一般的には破砕後の廃棄処理が行われています。また、一部のパネルには鉛やセレンといった有害物質が含まれており、適正な処理が求められます。加えて、リユースに関しても外観検査や能力検査をせずに海外に輸出されることが多く、国内でのリユース市場の創出も必要とされています。これらの課題に対しては、太陽光発電に関わるすべての関係者が協力することが不可欠です。
協会の役割と展望
設立された協会は、関係省庁や地方自治体との連携を図りつつ、発電事業者、パネルメーカー、リサイクル装置メーカー、ガラスメーカー、学術研究者など、さまざまな主体と協力していく予定です。最終的な目標は、使用済パネルのリユース・リサイクルのための適切なスキームを確立することです。
今後の活動
協会は幅広い取り組みを行うことで、使用済パネルの新たな利用法や市場の開発に寄与します。具体的には、リユースパネルの検査基準の策定や、有害物質の適切な処理方法の確立など、持続可能な社会への貢献を目指します。
まとめ
太陽光発電は環境に優しいエネルギー源として期待されていますが、その利用が進む中で発生する廃棄物の問題にも対応する必要があります。本協会の設立は、太陽光パネル業界における新たな一歩といえるでしょう。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人太陽光パネルリユース・リサイクル協会
- 住所
- 東京都中央区日本橋茅場町一丁目10番8号
- 電話番号
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