AI時代に直面する「止まらないIT」の課題
株式会社SynXは、AIの導入および活用が急速に進む中で、企業が直面する重要な課題についての分析結果を発表しました。特に、AI時代において事業継続性を確保するために解決が求められる構造課題が明らかになりました。2026年1月15日に開催されたイベント「AI時代の開発革新と事業継続 ─ 攻撃に強い“止まらない企業”をどう作るか」に参加した企業の経営者やIT責任者からのフィードバックをもとに、SynXは以下の3つのボトルネックを特定しました。
構造課題①:セキュリティが「最後の工程」に位置づけられている
多くの参加者は、セキュリティが開発プロセスの最後に位置づけられていることに懸念を示しました。開発後期に脆弱性が発覚した場合、修正にかかるコストや時間が大きく、企業の運営に深刻な影響を及ぼすこともあります。このような事例が実際に多いことから、「Security by Design」や「Shift Left」といった先進的なセキュリティ理念が重要視されています。初期段階からのセキュリティ対策が求められる理由がここにあります。
構造課題②:“攻めの開発”と“守りの運用”の分断
AIの技術によって開発スピードが劇的に増加する一方で、障害への対応やリスクマネジメントが後回しにされているという問題が浮かび上がっています。開発・QA・セキュリティ・運用の各部門が相互に連携せずにプロジェクトが進行され、多くの企業で情報共有が不十分な状態が指摘されています。この分断を解消し、全体としての強靭性を向上させる必要が生じています。
構造課題③:セキュリティが「コスト」として扱われる
参加者からは、セキュリティを単なる「コスト」と見なすのではなく、「成長要素」として再評価する必要があるという意見が相次ぎました。現在の企業運営において、セキュリティの重要性が事故への対応にとどまり、事業の継続や成長に直接影響を与える投資の観点から十分に議論されていないことが問題とされています。セキュリティはコストではなく、ビジネスの成長を促進する要素であるという認識を深めていくことが求められます。
今後の展望
反響分析では、参加者からは生成AIにおける具体的なセキュリティ対策や実施方法についての関心が寄せられており、単なる理論に留まらず、実際に役立つ情報が求められています。SynXは、AI時代の開発革新と事業継続を両立させるために、企業に必要な支援を提供し、実務に活かせるノウハウを発信する取り組みを続ける意向です。
SynXの提言
SynXは、「Security by Design」を単なる思想ではなく、実際の設計に組み込むことの重要性を強調します。開発、QA、セキュリティ、運用の各部門が連携することで、スピード、品質、事業の継続性を同時に達成する支援を行っています。
今後もSynXは、企業の実情に即したセキュリティ支援を強化し、企業が直面するIT課題への解決策を提供していきます。詳細な分析結果や今後の取り組みについては、SynXの公式noteやSNSで紹介されているため、ぜひチェックしてみてください。